2012年に読んだ本およそベスト10あまり [ベスト10]
2012.11.23
『物質が語る自画像』
リチャード・ハモンド(理論物理学者)
ブルーバックス(2008)
原題:From Quarks to Black Holes
イタコ化した物理学者が物質たちと会話する!
物質のキャラクターが奇想天外で、
面白可笑しく宇宙を理解できる。お勧め。
2012.11.01
『法然の手紙:愛といたわりのことば』
法然(浄土宗開祖)
人文書院(1991)
法然の性格がよくわかる。お勧め。
2012.10.31
『「余剰次元」と逆二乗則の破れ』
村田次郎(物理学)
ブルーバックス(2011)
近距離での重力定数の測定実験史
非常に面白いのでお勧め。
2012.10.18
『源平合戦の虚像を剥ぐ』
川合康(日本中世史)
講談社学術文庫(2010)
戦場の実像がわかり面白い。お勧めの一冊。
2012.10.03
『仏教のすすめ』
大野正雄(浄土真宗僧侶、戦病で四肢麻痺)
百華苑(1970)
古本屋で安く買った薄い本だが、
神と仏の違いから、悪人正機、創価学会まで
まじめに難しい問題に答えている。
2012.09.23
『法然』
梶村昇(日本仏教思想史)
角川選書(1970)
親鸞のよきひと、法然の伝記
法然によって仏教はインド哲学から宗教になったと言って良いと思う。
梶村昇の著作は歴史家の視点で書かれていて、いずれも説得力がある。
法然の伝記としては一番の出来と思う。
2012.08.15
『꽃신:김소연 동화집』
김소연(作家)
파랑새어린이(2008)
(花飾りの靴:キム・ソヨン童話集)
中編童話が3編。李朝を舞台に、士大夫の家の少女と貧しい少女、卵売りの少女と行商人の青年、炭焼売りの少年と流刑になった士大夫との交流を描く。イラストが美しくてかわいい。
2012.08.08
『Gone with the Wind』
Margaret Mitchell(作家)
Pan Books(2008)
(風と共に去りぬ)
有名なベストセラー。登場人物の設定と描き方が素晴らしく、ストーリーも息をつかせぬ展開で非常に面白い。高飛車で自分勝手な勘違い毒舌女スカーレット・オハラだが、美人で礼儀正しく責任感が強いという見事なアンバランスさが面白い。振られた腹いせに恋敵の兄と結婚したり、金目当てで妹のフィアンセを奪ったりする。しかしその恋敵を命がけで守る羽目になったりもする。
レット・バトラーやアシュレ・ウィルクス、メラニー・ハミルトンなど人物の描き分けが素晴らしい。
千ページあるので読むのはかなり大変。黒人や下層白人の英語がなまっていて意味がわかりにくい。黒人の描き方が現代的には相当に問題であると考えられている。
2012.06.15
『民主的细节』
刘瑜(政治学者)
上海三联书店(2009)
(民主主義の詳細)
中国の政治学者がアメリカの政治史を語ることで、アメリカの民主主義の本質、アメリカがなぜ世界一なのかを語るもの。そして中国に何が足りないのかを語っている。
これはもちろん日本に足りないものでもある。是非、日本語に翻訳して欲しいと思う一冊。
2012.04.17
『光の場、電子の海』
吉田伸夫(素粒子論、量子色学)
新潮選書(2008)
とても面白い。量子力学より量子場理論!
2012.04.06
『哲学概説』
樫山欽四郎(西洋近代哲学)
創文社(1964)
哲学をテーマ別に分けて解説する名著。
哲学というと哲学者別が多いのだけども、
それをテーマ別に分けてたくさんの哲学者の考えを解説してある。
2012.03.02
『中国化する日本』
與那覇潤(日本近現代史)
文藝春秋(2011)
非常に面白い。
日本近現代史を事実の羅列でなく、
因果関係と背後の潮流を読み取ることができる。
"というのが通説です"、
"という見方が主流です"が頻出し、
異端の学説を主流のように見せかけていると疑わしい。
大学の面白い講義というイメージ。
参考文献が大量にあるので、
これを参照するのが前提の本。
膨大な情報量がある。
2012.01.05
『「超音読」英語勉強法』
野島裕昭(学習塾講師)
日本実業出版社(2010)
お薦めの良書。
音読を中心に英語学習法を解説。

リチャード・ハモンド(理論物理学者)
ブルーバックス(2008)
原題:From Quarks to Black Holes
イタコ化した物理学者が物質たちと会話する!
物質のキャラクターが奇想天外で、
面白可笑しく宇宙を理解できる。お勧め。
2012.11.01
法然(浄土宗開祖)
人文書院(1991)
法然の性格がよくわかる。お勧め。
2012.10.31

村田次郎(物理学)
ブルーバックス(2011)
近距離での重力定数の測定実験史
非常に面白いのでお勧め。
2012.10.18

川合康(日本中世史)
講談社学術文庫(2010)
戦場の実像がわかり面白い。お勧めの一冊。
2012.10.03

大野正雄(浄土真宗僧侶、戦病で四肢麻痺)
百華苑(1970)
古本屋で安く買った薄い本だが、
神と仏の違いから、悪人正機、創価学会まで
まじめに難しい問題に答えている。
2012.09.23

梶村昇(日本仏教思想史)
角川選書(1970)
親鸞のよきひと、法然の伝記
法然によって仏教はインド哲学から宗教になったと言って良いと思う。
梶村昇の著作は歴史家の視点で書かれていて、いずれも説得力がある。
法然の伝記としては一番の出来と思う。
2012.08.15

김소연(作家)
파랑새어린이(2008)
(花飾りの靴:キム・ソヨン童話集)
中編童話が3編。李朝を舞台に、士大夫の家の少女と貧しい少女、卵売りの少女と行商人の青年、炭焼売りの少年と流刑になった士大夫との交流を描く。イラストが美しくてかわいい。
2012.08.08

Margaret Mitchell(作家)
Pan Books(2008)
(風と共に去りぬ)
有名なベストセラー。登場人物の設定と描き方が素晴らしく、ストーリーも息をつかせぬ展開で非常に面白い。高飛車で自分勝手な勘違い毒舌女スカーレット・オハラだが、美人で礼儀正しく責任感が強いという見事なアンバランスさが面白い。振られた腹いせに恋敵の兄と結婚したり、金目当てで妹のフィアンセを奪ったりする。しかしその恋敵を命がけで守る羽目になったりもする。
レット・バトラーやアシュレ・ウィルクス、メラニー・ハミルトンなど人物の描き分けが素晴らしい。
千ページあるので読むのはかなり大変。黒人や下層白人の英語がなまっていて意味がわかりにくい。黒人の描き方が現代的には相当に問題であると考えられている。
2012.06.15

刘瑜(政治学者)
上海三联书店(2009)
(民主主義の詳細)
中国の政治学者がアメリカの政治史を語ることで、アメリカの民主主義の本質、アメリカがなぜ世界一なのかを語るもの。そして中国に何が足りないのかを語っている。
これはもちろん日本に足りないものでもある。是非、日本語に翻訳して欲しいと思う一冊。
2012.04.17

吉田伸夫(素粒子論、量子色学)
新潮選書(2008)
とても面白い。量子力学より量子場理論!
2012.04.06

樫山欽四郎(西洋近代哲学)
創文社(1964)
哲学をテーマ別に分けて解説する名著。
哲学というと哲学者別が多いのだけども、
それをテーマ別に分けてたくさんの哲学者の考えを解説してある。
2012.03.02

與那覇潤(日本近現代史)
文藝春秋(2011)
非常に面白い。
日本近現代史を事実の羅列でなく、
因果関係と背後の潮流を読み取ることができる。
"というのが通説です"、
"という見方が主流です"が頻出し、
異端の学説を主流のように見せかけていると疑わしい。
大学の面白い講義というイメージ。
参考文献が大量にあるので、
これを参照するのが前提の本。
膨大な情報量がある。
2012.01.05

野島裕昭(学習塾講師)
日本実業出版社(2010)
お薦めの良書。
音読を中心に英語学習法を解説。
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