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子どもの貧困II:解決策を考える(岩波新書) [本(格差問題]

『子どもの貧困II:解決策を考える』
阿部彩(貧困問題、社会的排除、社会保障)
岩波新書(2014)


1985年ですら子どもの貧困率は10.9%あった
子どもの貧困率は2000年~2003までは低下
一人親世帯の子どもの貧困率は
58.7%と世界的に突出している

貧困の連鎖は年々強くなっている
景気回復しても最貧層の所得は上昇しない。
政府からの現金給付でしか上昇しない

母親が抑鬱である場合、
子どもの知能発達が有意に悪くなる

双子研究の結果、
国語と数学の遺伝子の影響は0%、化学44%や歴史41%

子どもの貧困対策は収益性が期待できる

市民にとって、生活保護受給者はもはや憎しみの対象になっている。
放課後の子どもの孤立現象

☆☆☆☆☆
難易度2/5 推薦度4/5

良書。しかし結局、政府からの現金給付しか方法ないみたいね。

・今日の一言(本文より)
母子家庭で母親が深夜まで働いており、寂しくて繁華街をふらつく子どものためには何ができるか。
모자 가정이고 엄마가 심야까지 일하고 있기 때문에 외로워서 번화가를 어슬렁거리는 어린이들을 위해서는 무엇을 할 수 있는가?
母子家庭的母亲要工作到深夜,没有母亲陪伴的孩子,因为寂寞只好闲逛闹市。我们为了这样的孩子们能做些什么呢?
What can we do for the children wandering about shopping areas because they are lonely, being raised by a single mother who works until late at night?

タグ:阿部彩
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生活保障-排除しない社会へ(岩波新書) [本(格差問題]

『生活保障』
宮本太郎(比較政治、福祉政策論)
岩波新書(2009)


欧州との制度比較など。
特にスウェーデンとの比較が多い。

日本社会の特徴は?
フランシス・フクヤマは日本は高信頼社会とし、
山岸俊男は低信頼社会とする。
丸山真男は引き下げデモクラシーと呼ぶ。

75歳以上自殺者は10万人あたり、
日本29.6、スウェーデン20.3
どちらも高い。

ベーシックインカムの利点は行政不信に対応できることらしい。

・今日の一言(本文より)
負け組は生まれながらにして負け組なのです。
진 그룹은 타고난 진 그룹입니다.
败者组是天生的败者组。
The loser is a born loser.

タグ:宮本太郎
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貧困を考えよう(岩波ジュニア新書) [本(格差問題]

『貧困を考えよう/生田武志/岩波ジュニア新書/2009』
著者:日雇い労働運動・野宿者支援活動、数学史
評価:西成区の教育状況など


造田博と田村裕の違いは助けてくれる人の存在。

高校の無償化は、貧困家庭は減免されているので
お金のある家庭が得するだけで意味がないこと。

一人親家庭の貧困率がOECDでダントツのトップの日本。
日本では親が働いているほど貧しくトルコと同じ。

日本では父親から養育費を受け取っている母子家庭は19%。
アメリカでは受け取っていない家庭は逆に2割である。

日本は1960年代まで教育費のGNP比は世界一だった。
ところが今は最低である。
日本の未来は暗い。

著者は子どもへのベーシック・インカムや、
機会平等のために相続税の強化を求めている。

日本の生活保護の真の問題。
生活保護の補足率はドイツ37%、イギリス80%、日本16-19%。
非常に低く見捨てられているのだ。

日本の今の若年ホームレス問題に対して、
欧米の若年ホームレス問題は1980年代。
日本は欧米より20年遅れている。

派遣社員の問題。
雇用が不安定ならその分賃金が高くないと理屈が合わない。
フランスでは派遣労働者は正社員の2割り増しである。

日雇い大手のマージン率は33-40%。
マージン規制すべきなのは明白である。

高額所得者の収入ほとんどが株式だが、
その株式利益は税率10%に過ぎない。

私が思うに、そろそろ株式に対する幻想を捨てるべき。
株価が上がるとは企業の資金が増えるということであって、
利益が増えるのとは違うし、景気がよいとも限らない。
消費に回るべき資金が投資に回れば、
景気はかえって冷え込んでしまう。
企業は消費が見込めるから生産するのだから、
消費から投資に回った資金は内部留保するしかないのだ。
資本主義では、消費があるから生産する。
生産するから消費すると思うのは社会主義の思考である。

日本の障害者対象支出の少なさ、対GDP比0.0007。
韓国0.026、米国0.0034、オランダ0.592である。

加藤智大:
"死ぬ気になければ何でもできる"は
死ぬ気にならなくても何でもできちゃう人のセリフだ。

気持ちは想像可能だが、そもそも期待が過剰に思う。
加藤智大はふつうの人より能力も大きい。
ただそれに満足できなかっただけだ。

・今日の一言
"死ぬ気になれば何でもできる"は死ぬ気にならなくても何でもできる人のセリフだ。
"죽을 각오가 있으면 무엇이든지 할 수 있다"는 죽을 각오가 없어도 무엇이든지 할 수 있는 사람의 말이다.
"拼死拼活的干什么都能做"是不需要拼命努力也什么都能做的人的台词。
"If you don't care whether you live or die, you can do anything" is the words of a man who can do anything without "live or die".

タグ:生田武志
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居住の貧困(岩波新書) [本(格差問題]

『居住の貧困』
本間義人(都市・住宅政策、国土・地域政策)
岩波新書(2009)


スウェーデン住宅政策との比較

2003年5月韓国の住宅法。
土地公概念。
土地による不労所得を排除し、土地は公のものであるとする。

土地のような有限なものを
完全に私有できるという考えはおかしいと思うな。

日本の政策の欠陥
住宅政策は国土交通省であること。
これは厚生労働省の所管にすべきとする。

・今日の一言(スウェーデンの住宅政策)
The whole population should be provided with sound, spacious dwellings.
すべての国民には丈夫で広々とした住宅を供給されなければならない。
모든 국민에게는 튼튼하고 널찍한 주택이 공급돼야 한다. 해야
所有的国民都应该得到坚固而宽敞的住宅。

タグ:本間義人
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反貧困-「すべり台社会」からの脱出(岩波新書) [本(格差問題]

『反貧困』
湯浅誠(野宿者支援活動)
岩波新書(2008)


貧困の実態を知る良書

日本は一度転んだら
どん底まですべり落ちていってしまう
すべり台社会。

寝る場所がなく放浪する人たちへの無情な言葉。
牧師:
ここはみんなの場所だから寝させてあげるわけにはいかない。
その代わり祈ってあげるから。
警察:
生駒山まで登ってまた降りてくれば夜は明けてるよ。

セーフティネットの三層構造。
雇用、社会保険、公的扶助、そして刑務所が第四のセーフティネット。

生活保護の偽装問題。
しかし濫給は14669人に対して漏給は600-850万人。
およそ500倍である。
生活保護の対象なのに受け取っていない人が、
対象でなく偽装で受け取っている人の500倍いるのだ。
どちらが真の問題なのかはいうまでもないだろう。

貧困の社会階層化。
生活保護受給者の25.1%が生活保護家庭で育っていた。
さらに母子家庭は40.6%。

アマルティア・セン:
貧困はたんに所得の低さでなく基本的潜在能力が奪われた状態。
貧困とは他の選択肢を等しくは選べない状態。
人の潜在能力を奪う社会が経済的にもマイナスなのは明白だ。

闘うためには闘わなくてもいい場所が必要。
貧困に転落する人たちには、そうした場所がないのである。

貧困の皮肉。
路上生活者だった社長、前橋靖。
今や搾取する派遣労働の貧困ビジネスに手を染める。
マージンを規制すればこうはならないと思うのだが……

・今日の一言
人が闘うためには闘わなくてもいい安全地帯が必要である。
사람이 싸우기 위해서는 싸우지 않아도 되는 안전지대가 필요하다.
人为了战斗,需要不需要战斗的安全地带。
People need the safety zone where they don't need to fight to fight.

タグ:湯浅誠
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新しい労働社会-雇用システムの再構築へ(岩波新書) [本(格差問題]

『新しい労働社会』
濱口桂一郎(労働法、社会政策)
岩波新書(2009)


新しい労働社会を構築する分析と提言。良書。

日本型雇用の特徴。
雇用契約に職務が
定められていないメンバーシップ契約。
欧米と違う構造を持つ日本は、
当然違った対応が必要になる。

日雇い派遣への正しい対策は3つ
・マージン規制
・危険有害業務への派遣規制
・派遣先に使用者責任を負わせる
マージン規制するだけでも全く違うと思うのだが、
なぜしないんだろう?

日本のシングルマザーの就業率80%の異常さ。
生活保護より貧しいこと。
日本人はどうも子どもを親の所有物と勘違いしているように思う。
むしろ社会から借りて、
一時的に預かっているぐらいに考えるべきと思うな。

大衆社会で個人たる市民が
中間集団抜きにマクロな国家政策の選択を迫られると
わかりやすく威勢のよい議論になびく。
小泉政権時代は典型的だったし、太平洋戦争前もそうだった。
マスコミの問題でもあるし、
専門家の意見がどう届くかという問題でもある。
今はインターネットがあるので、
該当分野の専門家が積極的に発言することは大事だと思う。
間違ってもメディア政策学の先生が、
マクロ経済を語ったり、それを真に受けたりしちゃいけませんね。

経済財政諮問会議に労働者代表と消費者代表を参加させること。
経済というのは、資本家、労働者、消費者の三者の構造なんだから、
それぞれに力がないとバランスが悪いものだ。
日本は特に消費者の力が弱すぎたと思う。
日本にもラルフ・ネーダーが必要なのかもしれない。

著者のブログ
EU労働法政策雑記帳

・今日の一言
大衆社会で個人たる市民が中間集団抜きにマクロな国家政策の選択を迫られるとわかりやすく威勢のよい議論になびくものである。
대중사회에서 개인인 시민이 중간집단을 통하지 않고 거시적인 국가정책의 선택을 재촉받으면 명백하고 강한 논의에 따르는 것이다.
在大众社会中的个人,如果不通过中间集团,被迫选择宏观的国家政策的时候,他们很容易服从来势汹汹的争议。
The individual citizens in mass society will follow the simple and energetic opinion when they are under pressure to select a macro-level national policy.

タグ:濱口桂一郎
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排除の空気に唾を吐け(講談社現代新書) [本(格差問題]

『排除の空気に唾を吐け』
雨宮処凛(作家、ジャーナリスト)
講談社現代新書(2009)


あいかわらず意味のわかりにくいタイトルだ……

製造業の派遣でクビとは住所不定無職になること。
住所が会社の寮だからである。
システムとしておかしいよね……

・今日の一言
製造業の派遣社員はクビになると住所不定無職になってしまう。
제조업의 파견 사원은 해고 당하면 주소 불명 무직이 되어버린다.
制造业的派遣公司职员,被解雇后会成为居无定所无职业的人。
When temporary workers in the industry get fired, they will become an unemployed person without a fixed address.

タグ:雨宮処凛
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富裕層が日本をダメにした!-「金持ちの嘘」に騙されるな(宝島社新書) [本(格差問題]

『富裕層が日本をダメにした!』
和田秀樹(精神科医)
宝島社新書(2009)


経済に関するエッセイ集。

ニューヨークタイムスの記者の年収は600万。
日本の新聞記者とは大きな違いだ。

クルーグマンの指摘。
内需9割のアメリカで労働者の賃金を下げると
マーケットが小さくなって経済が駄目になる。
これは日本でこそその通りになってしまった。

法人税を上げると会社に逃げるのか。
法人税は利益に対する課税なので、
利益を出さなければ税金は取られない。
利益を出さないように給与、賞与、福利厚生で従業員に還元していた。

全世界で強調して労働還元率を高めないとマーケットが縮むだけ。
共有地の悲劇の問題。

精神科医は2年に1人患者が自殺する。
精神的に疲れる仕事だ。

飲酒運転の厳罰化の批判がかなり不自然で、
これは考え直した方がいいと思われる。

税金が高いと金持ちが逃げるなら逃げる人間を軽蔑するべき。
所得税の最高税率をあげるとどうなるのか?

経済学のインセンティヴの考えは誤って理解されていると思う。

インセンティヴというのは、金額ではなく変化に対応する。
だから給与を高くするとよくはたらくのではない。
給与が高くなるという見込みでよくはたらくのだ。
だからすぐに高くするとかえってインセンティヴは弱くなる。

給与を高くするとかえって有能な人間を失う可能性もある。
そもそも有能な人間はそんなに少ないわけではない。
ただ場が得られず、出てこないだけなのだ。
特定の人間に給与を集中すると、
有能な人間を出すための場を作るリソースを失うかもしれない。

有能な人間を失うことを恐れて税金を下げるより、
有能な人間が活躍できる場を作るために税金を取るべきなのだ。

・今日の一言
精神科医は平均2年に1人その患者が自殺する。
정신과 의사는 평균 2년에 1명 그의 환자가 자살하는 것을 경험한다.
一位精神科医生平均两年经历有一位患者自杀。
Psychiatrist meets with the case that his/her patient commit suicide once in two years on average.

タグ:和田秀樹
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ベーシック・インカム入門(光文社新書) [本(格差問題]

『ベーシック・インカム入門』
山森亮(社会政策)
光文社新書(2009)


ベーシック・インカムの歴史。

たくさんの学者たちが
ベーシック・インカムを
主張していたことがわかる。
ラッセル、ミル、トマス・モアなどなど。

キング牧師の貧者の行進での保証所得の要求。
これもまたベーシック・インカム。

社会の富は過去の世代の労働からも成り立つ。
平等に継承する権利がある。
今、労働しない人にも富を得る権利があるのだ。

日本の生活保護の補足率は2001年で16.3%。
ほとんどの人が受け取っていない。

ネグリは生きること自体が報酬の対象になるとする。
横塚晃一、大仏空の悪人正機説。
仏教の善い行いができる人でなく、
生きるために殺生を行わざるを得ない労働貧民こそ救われるべき。
善い行いはよく働くこと。
故によく働くことができない障害者こそ救われるべき。

ベーシック・インカムの導入で危険や汚れる仕事の給与が上がる。
むしろそうした仕事の給与が低いのはおかしいわけで、
これもよい変化。
だけど、外国人を入れて安く使う動きが増えそうだ。

子ども六人を育てるシングルマザーはフリーライダーか否か。
子育てを労働として見れば、その費用がすべて支給されても、
労働の対価として当然と言える。

思うに、
子どもは個人のものか、社会のものかという視点の対立がありそう。
少年犯罪の厳罰化が日本で騒がれるのも、
子どもが社会のもので、
社会で育てるという観点が欠如しているからかもしれない。

税の消費税一本化とベーシック・インカム。
ロバートソンの地価税とエネルギー税。
地球から価値を引き出すことへの課税。
これも面白い考えだ。

・今日の三言
現代の悪人正機説。よく働くことができない障害者こそ救われるべきだ。
현대의 악인정기설. 잘 일할 수 없는 장애인이야말로 구제돼야 한다.
现代的恶人正机说。正是不能很好劳动的残疾人才应该被得救。
The modern doctrine of “evil people as the true object of salvation” . The handicapped person who cannot work well must be saved first.

衣食足りて礼節を知る。
의식이 족해야 예절을 차린다.
衣食足则知荣辱。
You can't worry about etiquette on an empty stomach.
Well fed, well bred.

働かざる者食うべからず。
누구든지 일하기 싫어하거든 먹지도 말게 하라
不劳动者不得食。
If any would not work, neither should he eat.

タグ:山森亮
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大貧困社会(角川SSC新書) [本(格差問題]

『大貧困社会』
駒村康平(経済学)
角川SSC新書(2009)


日本の貧困の実像を知る。

日本の最低賃金の低さ。
平均賃金に対する最低賃金の比率
アイルランド52%
フランス47%
アメリカ34%
日本28%
韓国25%

消える知的障害者の謎。
知的障害児は知能指数70未満と定義される。
知能指数の定義から人口の2%が相当する。
ところが福祉において実際の登録されているのは0.4%でしかない。

年金誤解の原因。
年金は当初は積立式だった。
途中から賦課方式へ変化したため高齢者に誤解がある。

アメリカンドリームは遙か遠くに。
格差の世代間継承が最も強い国はアメリカ。
弱いのは北欧である。

・今日の一言
格差の世代間継承が最も強い国はアメリカである。
격차의 세대간 계승이 가장 강한 나라는 미국이다.
世代的贫富差距的延续最强的国家是美国。
The country where the highest probability that the economic differential between the rich and poor are handed down from generation to generation is the United States.

タグ:駒村康平
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貧困ビジネス(幻冬舎新書) [本(格差問題]

『貧困ビジネス』
門倉貴史(BRICs経済研究所)
幻冬舎新書(2009)


統計豊富で面白く読める。

敷金と礼金の違い。
敷金は返却されるが礼金はそのまま。

米国売春婦の7割は違法ドラッグに手を染めている、

リセット屋。
自己破産者や多重債務者に養子縁組させる。
これでまた借金できるわれ。

振り込め詐欺摘発の困難さ。
主犯格にたどり着くのは1割強。

人身売買の現状。
ブラジルの乳児売買、2万円で購入し、
心臓を800万、腎臓350万で売りさばく。

あるいは生まれた子どもの手足を切断して、
物乞い用にマフィアに売り渡す親。

中国携帯電話はなせ爆発するか。
充電池だけニセモノに交換してあるため。
値段1/10以下で寿命も短く不良品なのだ。

・今日の一言
中国携帯電話は充電池が爆発して持ち主が死ぬことがあります。
중국 휴대폰은 충전지가 폭발해서 사람이 죽을 수 있습니다.
中国的手机,有时候充电池爆炸使人会死亡。
Chinese cellular phones can kill you because those rechargeable batteries can explode.

タグ:門倉貴史
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子どもの貧困-日本の不公平を考える(岩波新書) [本(格差問題]

『子どもの貧困』
阿部彩(貧困問題)
岩波新書(2008)


名著。
日本人がどんなに子どもに関心がないかわかる。

父母の学歴が高いほど子どもの学力も高い。
母親が中卒だと大卒より子どもの学習時間が97分短い。
これは予想通り。

お金持ちは孤独……ではなく、現代は貧乏人ほど孤独。
年収1000万円以上で、
子どものことで相談相手がいないは0%なのに、
200万以下では19.7%にもなる。

貧困は犯罪にもつながる。
少年院の21.6-31.9%は貧困世帯出身である。

日本の格差の実態。
アメリカの低所得者は所得は少ないが負担も少ない。
低所得者の負担が大きいのが日本である。
そして高所得者の社会負担率が一番低いのが日本。
アメリカは下位6.2%が1.8%を負担するが、
日本は下位の6.7%が7.9負担しているのだ。

その結果、
社会制度と税で子どもの貧困率が悪化する唯一の国が日本である。

母子家庭の実態。
母子家庭の母親の平均年齢は40歳。
若いカップルのできちゃった婚とかとは少し違うようだ。

憲法26条:義務教育はこれを無償にする。
それなのに無料なのは授業料と教科書だけ。
この憲法を盾に取ることで、
文科省は予算を増やすことはできないんだろうか?

韓国フィンランドと日本、イギリスの読解力の差は、
学力下位グループの差。
成績の低い子どもの成績がさらに低いのが日本なのである。

そして最も恐るべき数値は日本人の子どもへの意識である。
日本人の子どもの必需品への支持率が大幅に低いのだ。
子どもの最低限の生活の期待値が低く、
それは20代も70代も差がないのだ。

政府の子ども放置政策、
マスコミの子どもバッシング報道、
こうした呆れるような事柄もすべて国民の総意というわけだ。

日本人は子どもなどどうでもよいのだ。
日本人は世界で最も子どもを嫌う民族である。
しかしすべての人間は子どもから大人になるのであり、
次の世代に対する配慮のなさは日本を衰退させるだろう。

・今日の一言
日本は高所得者の社会負担率が先進国で一番低い。
The burden on high-income earners in Japan is the lowest rate among advanced nations.
일본은 고소득자의 사회부담율이 선진국 중에서 제일 낮다.
日本高收入者的社会负担率在发达国家中最低。
日本在发达国家中高收入者的社会负担率是最低的。

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子どもの最貧国・日本-学力・心身・社会におよぶ諸影響(光文社新書) [本(格差問題]

『子どもの最貧国・日本』
山野良一(児童福祉司)
光文社新書(2008)


子ども廃棄国家日本の実態を知る。

これじゃ、出生率が下がるのも当たり前だ。

日本の子どもの貧困状態。
日本の子どもの14.3%は貧困。
一人親家庭では、日本では親が働いている方が貧困率が高い。
働くほど貧しくなるのが日本国。

日本の一人親家庭の98%は働いているが、OECD全体では68%。
先進国では、一人親なら働かなくても不自然ではないわけ。

日本は政府の所得移転によって子どもの貧困率が上昇する、
OECD唯一の国。
日本政府は子どもを支援するどころが逆に奪っているのである。

一人親は教育によくないか?
マクナラハンは一人親でも子どもの知的発達に差なしとする。
ほとんどが所得効果なのだ。
一人親の子どもの成績が低いのは、貧乏だからなのだ。

あの有名な北九州市の生活保護制度の水際作戦。
申請のための書類を多くして実際には申請させない。
効果は抜群で、北九州市の生活保護の母子家庭比率は、
82年13.9%から06年の2%に低下した。

政府が子どもを支援する意義とは?
大都市の児童養護施設では、子ども一人当たり月に20万以上必要。
しかし生活保護なら9万で済む。

子どもの不平等を減らすと、社会の損失を減らすことができる。
子ども一年貧困で生涯賃金が152万減少する。
ソローはいう。子どもの貧困の放置はお金の無駄遣いである。
経済学的にも子どもを支援することは国家を豊かにすることなのだ。

・今日の一言
日本は政府の所得移転によって子どもの貧困率が上昇するOECD唯一の国である。
일본은 정부의 소득 이전에 의해 어린이의 빈곤율이 상승하는 OECD중에 유일한 나라이다.
日本是由于政府的分配政策而造成孩子们贫困率升高的OECD中唯一的国家。
Japan is the only country among the OECD which the child poverty rate rises through revenue transfers by the government.

タグ:山野良一
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この国の経済常識はウソばかり(新書y) [本(格差問題]

『この国の経済常識はウソばかり/トラスト立木/新書y/2008』
著者:ジャーナリスト
評価:地味になった……根が真面目過ぎる人なのかも


戦後最長の景気の正体は、格差景気、BRICs景気。
日本の場合、中国のおこぼれを拾っただけかも。

お金のやりとりは時間のやりとり。
全くそう思う。
他人の時間と交換する紙切れが銀行券だ。
時間はお金と違って増えない。
時間をベースに計算する経済学があれば、
本当の経済を計算できる学問が生まれるかもしれない。

人口ボーナスの反対が人口オーナス。
中国の人口ボーナスは後10年まで、
2015年から生産年齢人口が減少に転じる。
中国の限界もはっきりしてると思う。

後期高齢者医療制度でしわ寄せを受けるのは若い人、
派遣会社の社員など。
これもテレビではほとんど語られないこと。
テレビの偏向というものはひどいものだ。
まあ、老人向けメディアだから仕方ないけど。
老人は若者の4倍近くもテレビを見るから、
老人に都合のいいことしか放送しないのは当然か。

日本の土地税制は建物への課税が重い。
日本の土地税制は保有が有利で売買に不利になっているが、
これは全く異常。
消費税25%のスウェーデンで、
不動産売買に消費税がかからないことと比較すると面白い。

女性の産みたい子ども数は2.3人、1.29人ではない。
日本の女性の社会進出の低さは相当なもので、
日本に勝てるのは韓国ぐらいしかない。

思うに、日本社会の問題は、女子供にお金が向かわないように出来ていること。
福祉、教育、環境はすべて立ち後れているけど、
実はここに予算をかけることは女性と子どもへお金を与えることだ。
北欧では女性の社会進出が進んでいるが、
その女性の仕事の大部分は、政府関係の福祉、教育産業なのである。
日本政府は投資すべき方面を間違っているから経済成長しないのである。
環境問題も実は子どもへの投資である。
環境問題とは未来の子どもたちの環境を整えることであるからだ。

日本には省庁の力関係と規模の大幅な変更が求められていると思う。
大事なことは比率を変えることである。

・今日の一言
お金のやりとりは時間のやりとりである。
An exchange of money is an exchange of time.
돈의 교환은 시간의 교환이다.
交换钱是交换时间。

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「日本は先進国」のウソ(平凡社新書) [本(格差問題]

『「日本は先進国」のウソ/杉田聡/平凡社新書/2008』
著者:
自動車論、民主主義論、哲学、倫理学、社会思想史
評価:確かに赤旗ソースの話が多いね。比較方式が適切と感じられない

物事には多く裏表があるものだが、
ある事象について自分の都合のいい側面だけを示すのだ。
ただ内容には同意できるものも多いのだが……

外国と比較するときも、テーマごとに別の国を出して比較する。
こういうのはすべての問題で同じく国をすべて比較しないと意味がない。

日本人は働き過ぎ。
残業代割増率は、日本25%、アメリカ50%。
残業させやすいわけ。

東京の男性の帰宅時間は20時49分、ストックホルムは17時11分。
3時間半も家に帰る時間が違う。
これでは家庭は持てないね。

オランダやアイスランドの最低賃金は月20万相当。
日本とは大きな違い。

日本の年金は25年の支払いだが、
アメリカは10年、ドイツ5年、スウェーデン3年と短い。

男女格差の是正にはクォータ制。
ノルウェーでは、4人以上の公的機関では、
両性がそれぞれ40%以上選出と規定されている。

小学校の1クラスは、
日本28.4人、OECD平均21.5人。
中学校はOECD平均24.1人に対して、日本33.5人。
日本の学校教育は貧弱だ。

日本の公務員は少ない。
人口1000人当たり公務員数は、
日本42.2人、ドイツ69.6人、イギリス78.3人。

国連国際人権規約委員会の皮肉。
日本の裁判官に対する人権教育の必要性を強く勧告。

将来の養わなければならない人間は増えるのか。
実際に働いている人を分母に、
働いていない人を分子とした被扶養人口指数では、
1985年も2025年もほぼ同じ。
85年は1.08で、06年0.99と減ってすらいる。

スウェーデンの消費税は25%と高い
しかし食品は12%で、医療や不動産売買は0%だ。
この不動産売買にかからないのが気になるな。

思うに、日本がうまく機能しない理由は、
大多数の国民が「合成の誤謬」を理解していないからではないだろうか。
個人の良い行為をみんなですると社会全体では悪いことになることがある。
経団連が提案したような政策はみな自社を短期的に有利にするが、
日本全体の市場規模を縮小させて結局損してしまうものばかりだ。

労働の規制撤廃や、教育や福祉の縮小して負担を減らすことは、
短期的に個人に有利に見えても、日本全体の生産性を低くするだけである。
消費者と生産者は別の人間ではなく、同じ人間の別の側面である。
消費者を育てることが生産者を育てることにもなる。

民主主義が十分に機能するには、
大多数の国民が「合成の誤謬」を理解できる必要があるようだ。
それにはまずマスコミが「合成の誤謬」を理解し、促進する必要がある。

政治家を選ぶのは、有権者。
有権者の行動を大きく変えるのはマスメディア。
マスメディアの方向性を決めているのはその既得権益を守る公官庁かな。
そして大手メディアの社員の給与は相変わらず高いし、
お役人の収入も安定している。
変える力があるところには、変える意志はないというわけだ。

・今日の一言
合成の誤謬とは、自分一人が行うと利益の得られるのに、みんなが行うと社会全体が損失を受けることである。個人は節約して借金を減らせるが、政府は節約しても不景気になり返って借金が増えることなど。
Fallacy of composition is the case that the act to make a profit for one person is the act to suffer a loss to everyone. For example, one person can clear the debts by saving money, but government cannot clear the debts by saving money. On the contrary, its debts increase by the depression which it make.
합성의 오류와는 자신 한 사람이 실시하면 이익이 얻을 수 있는데, 모두가 같이 하면 사회 전체가 손실을 받는 일이다. 개인은 절약해서 빚을 갚을 수 있지만, 정부는 절약해도 불경기이어져 오히려 빚을 늘어나는 것 등.
所谓合成谬误是自己一个人做的话能得到利益,可是大家做的话社会全体受到损失。比如,个人能靠节约还债,但是政府的节约就造成不景气,导致政府的负债增加。

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格差社会-何が問題なのか(岩波新書) [本(格差問題]

『格差社会』
橘木俊詔(経済学、労働)
岩波新書(2006)


日本の貧困の実態と政府の無策を知る。

ジニ係数で見ると日本は先進国の中でも不平等な国である。
ジニ係数の対象は、貧困者=中位所得者の50%以下の人である。
日本は最も貧困な層は少ないのだが、
その一つ上のクラスが大量にいるということだ。

これら格差拡大の要因としては、労働市場の緩和より、
企業参入の自由化が大きいという。
タクシー業界などである。

どうかな。私は最大の原因はデフレだと思う。

貧困の実像を分析している。
特に貧困なのは、単身高齢者や母子家庭である。
どちらも二人に一人ほどが貧困者である。
また29歳以下の若年層は四人に一人が貧困者である。

生活保護の問題点。
生活保護の支給額より最低賃金が低いこと。
これはもちろん最低賃金を上げるべきなのである。
著者の実証的研究によると、
日本で最低賃金を引き上げても雇用が減ることはないらしい。

地方格差を見る。
失業率が低いのは、1位福井県、2位長野県。
高いのは、1位沖縄県、2位福岡県。

90年代は所得が延びなかった。
1990年の県民所得291万だが、2002年は292万でほとんど変化せず。
対して三大都市圏は、1990年所得334万から2002年320万である。
都市部の収入が激しく減っており、
それに対して地方の県は維持されていることがわかる。
90年代はまさに地方バラマキの時代であった。

最も悲惨な都市部は大阪府。
大阪圏は1990年312万から2002年287万と25万も減っている。
……引っ越ししようかな。

日本は実は世界的に見ても小さい政府である。
租税負担率は、
日本21.5%、アメリカ23.8%、仏と英38%、スウェーデン49.3%。
個人所得税の負担率を見ても、
日本6.0%、アメリカ12.1%、スウェーデン21.5%。
日本が借金だらけなのは当然である。
必要なお金を取らずに借金しているのだ。

そのため日本政府は貧富の差を解消する再配分の力も弱い。
ジニ係数の政府の再配分による変化値は、OECD加盟国中最低の7.5である。
ドイツは14.4、ベルギー25.5、そしてアメリカですら11.1あるのである。
日本は国民放置国家と言ってよい。

格差を解消するためにはまず上を削ること。
高所得者から多く税金を取るべきである。
著者は、高所得者が高い税金で勤労意欲を失った証拠はないという。
これは全く同感で、心理学的にもこんな動機付けは成立しない。

また下を引き上げること。
それには職務給制度、同一労働同一賃金の導入すべきとする。
これは全く同感であり、
日本が目指すべきなのはオランダ型雇用システムであると思う。

気になるところとしては、消費税増税に楽観的なところ。
消費税は間接税なので意欲を疎外する程度が所得税より小さいという。
これは疑問だ。
消費税は消費欲を疎外し、所得税は労働欲を疎外する。
経済循環への疎外として見れば同じであると思う。

また一番肝心の資産格差に触れていないのが残念である。
日本の最大の問題は収入格差より資産格差だからである。

資産格差は世代を受け継ぐものであり、子どもの教育に直撃する。
ところが、日本の教育支出のGDP比は先進国中最低レベル。
日本は未来を担う子どもを大事にしていない。
全くお話にならない問題である。
道路を作るのを止めて教育と福祉に投資して欲しい。
教育も福祉も産業の継続性が高いので、経済効果も高いのに……

・既読の関連書籍
日本の若者の貧困を指摘した本
『プレカリアート-デジタル日雇い世代の不安な生き方/雨宮処凛/新書y/2007』
福祉の経済効果を指摘した本
『持続可能な福祉社会-「もうひとつの日本」の構想/広井良典/ちくま新書/2006』
『医療と福祉の経済システム/西村周三/ちくま新書/1997』
『財政構造改革/小此木潔/岩波新書/1998』
そういえば、ブレア首相は教育を重視してましたね。
『ブレア時代のイギリス/山口二郎/岩波新書/2005』

・今日の一言
日本は先進国の中で最も不平等な国である。
Japan is the most unequal country in the developed countries.
일본은 선진국 중에서 가장 불평등한 나라이다.
日本是在发达国家中最不平等的国家。

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負け組スパイラルの研究(Kobunsha perparbacks) [本(格差問題]

『負け組スパイラルの研究/立木信/光文社/2004』
著者:経済アナリスト
評価:こりゃ文章が凄い。もはや経済エンターテナーと呼ぶべし。

文章が凄すぎる。もしかして講演会とか大爆笑の渦なんだろうか?

宮本みち子の指摘。
男性が家庭を持てるほどの経済力がないと考えている。
これが少子化の原因である。
そして、これは思い込みなどではなく実際に経済力がないのである。

昭和の3大バカ査定とは、戦艦大和、青函トンネル、本四架橋。
作るのにお金がかかり、維持にもお金がかかるのに利益は少ない。

年金制度が変わると不動産市場が活性化するという。
年金制度改正でお金持ち高齢者への負担が上がると、
土地を吐き出し始めるからだ。

居住適地への人口誘導政策をすべしとのこと。
これも同感で、もともと地方というのは効率が悪いのだ。
田園暮らしというのは、環境にもとても悪い。
自動車が不可欠になってしまうからだ。

税金は安い方がいいというのは単なるわがままな依存症野郎だ。
すっぱり切り捨てている。

思うに、日本はどんなに頑張ってもアメリカにはなれない。
アメリカのような経済でうまく運営させたいなら、
アメリカ同様、移民国家にする覚悟が必要だ。
しかし周辺アジアの人間を大量移住させる覚悟など日本人にあるまい。

従って見本は欧州諸国であると思う。
脱ア入欧が日本のとるべき道である。
『脱「ア」入欧/広井良典/NTT出版/2004』
すなわち、税金の高い国になるしかないのだ。

気になる表現。
p55の欧州の10分の1近い面積の四国……
どういう誤植だろう。100分の一かな?

景気回復なくして財政再建なしは大嘘だという。
けど、そもそも景気回復ができないというのだから、
別に論理的には嘘ではないわけで違和感がある。

国民の多くが深刻な経済危機を認識できず、
国債バブルに酔いしれているという。
私の周囲には貧しくて日々の生活に困る人しかいないので、
違和感あり過ぎ。まあ一部の人だよね。

『地価「最終」暴落/立木信/光文社/2004』
著者:経済アナリスト
評価:日本の癌は土地政策!崩壊も秒読みだ。

年金はネズミ講に酷似している。
最初に参入した人たちだけが儲かるという点である。
最初からほとんど詐欺同然だったわけである。

日本の土地資産はGDPの約3倍。欧米は1倍が普通。
日本の地価総額はアメリカの4倍、イギリスの11倍にもなる。
おかしな話である。

もちろん日本の土地の性能がいいわけではない。
日本の税制がおかしいために土地の流動が起こらないからである。
固定資産税が低く売却利益の税が高いのが原因。
西欧ではこれが逆なのだ。

土地を持つのが有利で、売り買いすると損なので、
土地が供給されず高くなるのである。
日本では、土地を農地として相続する限り、
相続税をほとんど払わずにすむのだ。

著者は、土地所有の税金を上げ土地流通の税金を下げるべきとする。
全く同感で、
この点を変えるだけでも日本は大きく変わるのではないかと思う。

日本の土地政策の異常さがいかに日本を蝕んでいるか、
以下のような本を読んだことがある。
『日本の食と農-危機の本質/神門善久/NTT出版/2006』
『高度経済成長は復活できる/増田悦佐/文春新書/2004』

著者は、サラリーマンの5大不良債権を挙げている。
専業主婦、複数の子ども、住宅ローンの持ち家、親や祖父、あなた自身。
著者は不良債権まみれにした60~70代の奴らが許せないと考えている。
自ら5大不良債権を抱える者として怒りを表明しているようだ。

なるほど。私とは立場が全く違うから感覚が違うわけだ。
私はその5つの内、"私自身"しか不良債権がない。
失うものが何もない、より低い立場の人間としては、
資産課税強化、消費税アップ、預金への課税、資本逃避防止法など、
すべて「今すぐやれ」と思っている。
私はそれらを恐れているのではなく、期待しているのである。
もちろん、その予算を使って、
土建国家から福祉教育国家へ転換するのが理想なのだが……問題だな。

著者はブログもある。が、アクセス数が少なすぎる。
立木信の若者政策大募集 0歳児選挙権から少老化まで
著書が複数ある人のブログとしては到底有り得ない数値だ。
何で悪評高いヤフーブログなんだろ?
ブログの質ならシーサーかFC2、
Seesaa ブログ - 無料のブログ(blog)サービス
FC2ブログ(blog) - 無料ブログ,デザインも3000種類以上
議論を重視するなら、はてなダイアリーに移転するべきだと思う。
はてなダイアリー - 快適、安心、シンプルなはてなのブログ
私のお薦めははてなダイアリーである。
はてなダイアリーは、研究者やその卵がいっぱいいるので、
とても勉強になるのだ。

・今日の一言
 昭和の3大バカ査定とは、戦艦大和、青函トンネル、本四架橋である。
 The three big stupid assessments in Showa Era are the battleship Yamato, Seikan-tunnel and Honshu-Shikoku Bridges.
 쇼와(昭和)의 3대 바보 사정은 전함 야마토(大和), 세이칸(靑函) 터널, 혼슈사국연락교이다.
 所谓昭和的三大笨蛋核定是战列舰大和、青函隧道和本州四国联络桥。

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ルポ最底辺-不安定就労と野宿(ちくま新書) [本(格差問題]

『ルポ最底辺』
生田武志(日雇い労働運動・野宿者支援活動)
ちくま新書(2007)


ホームレスの実態を知る良書。

著者は自ら日雇い労働を仕事にして生きている。
この本はその現場からの報告である。

札幌の野宿者は130人前後。
あんな寒いところでどうやって冬を越すのだろうか。

ネットカフェ難民。
ネットカフェの朝6時には空き部屋を待つ若者の行列がある。
そのときマクドナルドは既に満員になっている。

大阪の野宿者は減少した。行政は景気改善のためという。
しかし実態は、野宿者が高齢化したため、
生活保護を受けられる人が増加したに過ぎない。

野宿者の死亡数。
大阪市内の行路病死数は、1998年690人、2005年1213人。
そして、野宿者の10人に1人は結核であるという。

日雇いの日給。
一般工8~17時で10000円、鉄筋工は14000円。
これは明らかに派遣労働者より高い。
道理で派遣会社を使うはずだ。

違法建築なドヤ。
ドヤの窓には鉄柵や金網が張られている。
そのために火事で逃げられず、たくさんの死者が出る。
またたくさん人が入れるように、
4階建てと申請して、7階建てにしたりする。

日雇い労働者は、中卒で地方農家の次男三男が多い。
何らかの環境要因で日雇いになるケースが多いのだ。

野宿者は、身体障害者、知的障害者、病人の境界線の人がほとんど。
決して怠け者などではない。
福祉からこぼれ落ちた人たちなのだ。

ダンボールは1kg6円、アルミ缶は1個2円。
時給に換算するとたったの100円にしかならない。
だがそれでも働きたいのである。

大阪市や大阪高裁は、野宿者は住民票を持てないとしている。
ダチョウ、アザラシ、シャチホコ、怪人二十面相には、
住民票が発行されているというのにだ。

アメリカの野宿者は1999~2005年に472人が殺害された。
野宿者が暴力の対象になるのは世界共通である。

生活保護ビジネスの実態。
野宿者の病状に関係なく高価な薬を使った大和中央病院。
野宿者は金になる。
一人が生活保護入院すると700万円支給されるのだ。

生活保護を行政に相談する。
すると、実際に申請にいたったのは30.6%。
そして保護したのは28%。
ほとんどは門前払いになるのだ。

こうして支援者が生活保護を申請しても拒否されるが、
生活保護ビジネス業者が申請すると受理されてしまう。

最大手の生活保護NPO法人は、全国に128宿泊施設があり、
入居者は7278人で、事業収入は43億にも及ぶ。

支給される生活保護費のほとんどをピンハネする業者も多い。

著者は、高齢者特別清掃事業の推進を求めている。
公的就労と生活保護の違い。
お金を渡して働いてもらうかお金を渡すだけか。
仕事を作る方が生活保護より有益なのは明白である。

思うに、江戸時代は、住所不定者を非人として登録し、
清掃業に従事させていた。
江戸時代の方が仕事が確保されている分だけマシか。

野宿者の男女差。
男性は昔の生活に戻りたいと願う。
女性は戻るぐらいなら野宿がましと答える。
女性は多く家庭内暴力から逃げた人たちだからだ。

豊島区の250人の野宿者に10人の女性。
その内の6人が妊娠していた。
子どもはどうなるんだろう……

・今日の一言
日本では、アザラシが住民票を持っているが、野宿者は住民票を持つことができない。
In Japan, a seal has a resident card, but rough street sleepers can not have resident cards.
일본에서는 바다표범은 주민표를 가지고 있지만, 노숙자는 주민표를 가질 수 없다.
在日本,海豹持有住民票,而露宿者却无法获得住民票。

※071221修订文章了

タグ:生田武志
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プレカリアート-デジタル日雇い世代の不安な生き方(新書y) [本(格差問題]

『プレカリアート/雨宮処凛/新書y/2007』
著者:作家、ジャーナリスト
評価:世代間戦争の実態を告発する意欲作・若者搾取を直ちに止めるべし!

プレカリアートとは不安定なプロレタリアートのことらしい。
……これはタイトルが悪い。これでは何の本かわからない。
この本こそタイトルに"世代間戦争"を使うべき。
是非、立木信氏に本のタイトルの付け方を学んで欲しい。

派遣社員は人間にあらず。
派遣料金は人件費でなく物件費なのだ。

ホームレスは畳の上では死ねない。
国境なき医師団によると、
大阪で毎年ホームレスが200人ずつ路上死するという。

現代の新しい身分制度。江戸の日本といえば士農工商。
日経連の提唱する労働者の三分類は、
幹部候補エリート、スペシャリスト、使い捨ての派遣とアルバイト。
日本は三段階の身分制の時代へと突入したのだ。

一部のエリート幹部を残し普通の正社員を無くしてしまい、
特殊な技術と資格を持つ専門家/スペシャリストと、
使い捨て労働者の派遣/パート/アルバイトだけにしようというのだ。

だから今、20代、30代の正社員は凄まじい過剰労働にさらされている。
これに耐えられた者のみ幹部として残し、
残りは使い捨て労働者へとふるい落とすつもりなのだ。

これを身分制というのは、
一度その身分になったらもはや変更できないからである。
そしてその賃金格差が資産格差を生み子孫へと受け継がれるのだ。

敷金礼金仲介料不要の広告の部屋。
その秘密は賃貸借契約でなく、
施設利用契約や施設付鍵利用契約だから。
すぐに追い出せるのである。

ニューヨーク・タイムズに載った、
アメリカの貧困家庭の子どもの発言。
"お母さん、貧困ってお金がかかるんだね"
貧困になるとますますお金が必要となり、
ますます貧しくなるのだ。

生活できなくなった人は生活保護が使えます。
東京一人暮らし20-40歳の生活保護の上限は、
家賃込みで137400円で、
住所無しでも収入が生活保護以下で貯金6万以下なら断られないそうだ。

石原慎太郎との対談で、石原は親の躾ができていないと嘆く。
こういう勘違いしている人は多い。
親の躾なんぞは、昔からなかったし、
昔の子どもは、今の子どもよりキレまくるサイテーな奴らだった。
以下の2冊を読んでおくべし。
『日本人のしつけは衰退したか/広田照幸/講談社現代新書/1999』
『戦前の少年犯罪/管賀江留郎/築地書館/2007』

ある大手派遣会社にはファイナンス事業部がある。
契約者にクレジットカードを渡すのである。
悪意があるとしか思えませんね。

請負のフリーターは選挙権が行使できない。
住民票を移していないためだ。仕事が不安定なので移せないのだ。
こうして底辺の人間は実質的に選挙権まで奪われるのだ。

これら若者の使い捨ては計画的なものだった。
1985年の経済企画庁の報告書。
"子どもの世代を流動雇用形態にすれば団塊の世代の雇用が維持できる"
奴らは意図的である。

日本は世界的に見ても公的福祉が貧困で、
それを企業福祉がカバーしてきた。
しかし、正社員でなければ企業の福祉は受けられない。
派遣やフリーターは、見事に福祉の網からすり抜けた存在なのだ。

だから、派遣やフリーターが
福祉を国家に要求するのを甘えているというなら、
正社員どもは会社に甘えているだけなのだ。

この本には、正社員とフリーター、派遣との座談会がある。
残念だが、著者に反対する立場の論者が弱すぎて不公平だったと思う。
正社員側が主張する"もっと努力"というときの、
努力とは何かをもう少し考えるべきと思う。

私の知る限りでも、
上司に一度怒られたから仕事を辞めたとか、
同僚が愛想が悪いから仕事を辞めたとか、
信じられない理由で辞める人がいる。
あるいは、単に朝起きられないとか、時間が守れないとか、
そういう人が実在するのである。
こういう人こそ、努力せよという対象だと思う。

この本は、
■[x0000000000][新刊]雨宮処凛『プレカリアート』(G★RDIAS)
で読み興味を持ち読みました。

『世代間最終戦争/立木信/東洋経済新報社/2006』
著者:経済アナリスト
評価:経済面から世代間戦争の実像を捉える

コピーライターとしてのセンスがあり面白い。

お年寄りは年金ニートだ!
あるいは、自由放任を装い、
成人を過ぎた子供をペットとして扱う負け犬ブリーダー、
とか、かなり面白く笑える。

本当のパラサイト世代は若者ではなく年長者だという意見は、
大いに頷ける。

税額控除を大きく縮小して貧しいお年寄りに向けること。
豊かなお年寄りにお金をあげる必要などないのだ。

高齢者の定義を変えるべきという。
これは同感で、元気ならば扶養されるべき人間でないのは当然である。

ただ感情が強すぎるのか、
他の人の文章を正しく理解できない人のようだ。

少子化についての本についての非難が筋違いで、
無意味に敵を増やしてまずいことになっている。
少子化ウェルカムとか、少子化歓迎の本を非難するのだが、
そうした本は、少子化について何もしなくていいと主張してはいない。
少子化に対応した政策を採ればよいという本なのに、
まるでこのまま何もしなくていいと主張しているかのように扱っており、
あれではほとんど誹謗中傷でしかないのが残念である。
少子化歓迎の本も、
読めば著者と主張は大きく変わらないことが見えないらしい。

地方へのパラまきを止めて、
都市部へ人口の誘導を図り経済を効率化すること。
これなどは、経済学者の増田悦佐が
『高度経済成長は復活できる/増田悦佐/文春新書/2004』
で強く主張したことでもあるが、氏は増田氏がお嫌いのようだ。

感情の強すぎる人は、
どんなことでも自分の文脈でしかものを見ることができない。
他人の文章は、その人の文脈と流れによって書かれているのに、
それを切り取って自分の文脈に貼り付けて理解してしまうのだ。
すると、その人の言いたいこととは全く違う理解をしてしまうことになる。
こういう人とはとても議論はできないし、会話も成立しない。
人は、一人一人異なった人生を歩み、
異なる文脈を持っていることに気づいてこそ、文章を正しく理解できる。

・今日の一言
お母さん、貧困ってお金がかかるんだね。
Mom, poverty takes much money.
엄마, 가난한 생활은 돈이 많이 드네요.
妈,贫穷生活需要很多钱呢。

※元のニューヨーク・タイムズの記事の英文はわからなかった。
子どもはpovertyとは言わないと思う。

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派遣のリアル-300万人の悲鳴が聞こえる(宝島社新書) [本(格差問題]

『派遣のリアル』
門倉貴史(エコノミスト)
宝島社新書(2007)


データと実例が豊富で平易な良書。
派遣の実態を知る。

フィラデルフィア宣言
"労働は商品ではない"
商品のような価格設定をすれば、
働く側が圧倒的に不利なのだ。

派遣先企業から派遣会社が
受け取るマージンは3割が標準。
しかしトラック運転手の助手のケースでは、
派遣元は15000円出したが、日給は7000円だった。
けれども、ある派遣会社支店長の年収は500万だったという。
派遣会社は会社ごとの違いが大きいようだ。

大卒女子正社員の生涯賃金は2億。
対して、非正社員は1億。
違いがありすぎる。

米国では同一労働同一賃金が確立されている。
日本も、同一労働同一賃金でなければならないと思う。
はっきりと法律で規定するべきだろう。

派遣期間を延ばす企業のウラ技。
業務は同じでも所属部署の名称を半年ごとに変更して、
永遠に派遣で使えるようにするわけ。

企業は派遣を人間と見ない。
派遣社員を扱う部署は人事ではないのだ。
ある会社では公務部であり、ある企業では調達部であった。
派遣社員は調達すべきただの部品でしかないのだ。

著者はいう。
本来仕事はそれ自体が生きる目的で楽しみながらするべきこと。
マルクスの労働の疎外。
労働が生活費を稼ぐ単なる手段に成り下がる現象が起こっていると。

これは理想であるけれども、
決して忘れてはいけない理想だと思う。

『労働CRS入門』
吾郷眞一(国際労働法、国際法)
講談社現代新書(2007)


公正労働基準を担保する
民間認証機構の実態と意味

公正労働基準を担保するのが民間認証機構。
民間認証機構のSAIの収入の
半分以上が米国政府の財政支援。
政府の外交方針の一貫なのである。

こうして途上国に児童労働をただ禁止しても、
児童はもっと危険な業種に転向するだけ。
児童労働は、根底にある貧困を除かないと意味がないのだ。

・今日の一言(フィラデルフィア宣言)
労働は商品ではない。
Labour is not a commodity.
노동은 상품이 아니다.
劳动非商品。

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フリーターにとって「自由」とは何か [本(格差問題]

『フリーターにとって「自由」とは何か/杉田俊介/人文書院/2005』
著者:ヘルパー、障害者サポートNPO法人勤務
評価:フリーターの権利宣言・データ豊富で面白い

日本の自殺率は主要先進国トップ。
世界の自殺者数もまた、戦争死者数や殺人被害者数を上回る。
自殺はマスコミの話題にならないが、
殺人事件などより重大な社会問題であろう。

自殺は自分で選んだから仕方がないというものではない。
自殺者の多くは自己選択を強いられているのだ。

『自殺が減ったまち/本橋豊/岩波書店/2006』
によると、
自殺者の90%は鬱病やアルコール依存であるという。

パラサイトシングル化は、中高年層の既得権益保護の結果。
世代間戦争が始まっているのだ。

日本のパート・アルバイトは一つの身分である。
江戸時代は士農工商……であるが、
現代日本の下層身分がパート・アルバイトなのだ。

これら日本型フリーター階層の問題は、同じく階層の近い、
中高年女性労働者、野宿者、障害者、外国人労働者、
在日、アイヌ、沖縄、児童労働と並行して考えるべきという。

フリーターの増加で日雇労働者の仕事が減少した。
派遣労働者は日雇労働者より格安なのだ。
派遣がいかに安く買い叩かれているがよくわかる。

世界のホームレス事情。
アメリカの2000年のホームレス経験者は350万人。
イギリスやフランスの野宿者はそれぞれ80万人。
モスクワには10万人のホームレス。
そして2002-3年の冬に9330人が凍死したという。
貧困層の悲劇はまた形を変えて現代に繰り返されているのだ。

世界の児童労働者は2.5億人。
子供の兵士は30万人。
そして現代の奴隷は2700万人以上。
奴隷の問題は過去の問題ではない。
しかも日本は奴隷売買の大国である。

世界の貧富の差。
世界の大金持ちトップ3は、最低収入の国の6億人のGNPより多い。

リバタリアンの考え。相続権の完全廃止。
これは私も賛成だ。相続権には、論理的な正当性がないと思う。

平等の難しさ。
一つの平等は、常にその外側に平等に取り扱われない他者を生み出す。
平等にするとは、ある範囲を決めて平等にすること。
その範囲から漏れた他者は平等から取り残されるのだ。

フリーターに関する20のテーゼはなかなかに迫力がある。

著者にはブログがある。
いちヘルパーの小規模な日常
本の紹介もある。
■[フリーターにとって「自由」とは何か]4刷

・今日の一言
一つの平等は常にその外側に平等に取り扱われない他者を生み出す。
An equality always produces the people who are not treated as equals its outside.
한 평등은 항상 그 외측에 평등에 처우되지 않는 남을 만들어 낸다.
一个平等经常其外边造成不平等的人。

タグ:杉田俊介
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現代の貧困-ワーキングプア/ホームレス/生活保護(ちくま新書) [本(格差問題]

『現代の貧困』
岩田正美(社会福祉学)
ちくま新書(2007)


貧困とは何かを知る。学術書。

先進国の貧しい下層の人を
マクドナルド・プロレタリアートというらしい。

2003年のホームレス数は25000人。
トップは大阪市の6600人。
関西はやっぱり不況だな。

ホームレスを調査する難しさ。
路上生活と住居を往復する人々の存在。
純粋にホームレスな人は意外と少ないわけ。

タバコの吸い殻や水をかけてゴミを出す飲食店。
賞味期限切れ弁当で腹をこわされては困るから。
何かもったいない。何か立法するべきじゃないかな。

貧困に陥る可能性が高いのは特定の人々。
ホームレスは未婚の中高年男性が多数。
ホームレスの半数以上は中卒だという。
残酷な事実である。

母子世帯の平均収入は212万円。
これでは暮らせない。

孤独死の事件。2001年秋、59歳男性が死後3年で発見。
家賃が自動引き落としだったため預金が尽きるまで発見されず。
台所で白骨死体で発見された。

ホームレスに最も効果的なのは住宅手当という。
日本の住宅事情というのは、改善の余地が大きすぎる。
ホームレス問題だけでなく少子化にも住宅事情が関係する。
家賃が高すぎるのだ。
これは、借り主の過剰な保護が、貸し主を減らしてしまい、
家賃を高騰させているというのが、経済学の結論。
既に住んでいる人の権利を過剰防衛しているために、
新しく住む人の権利が削られているのである。
派遣やバイトを見捨てる労働組合にも似たところがある。

都会には、一軒家がたくさんあり、
そこには老人などがごく少数で住んでいる。
居住者に対して大きすぎる家に住んでいる人がたくさんいるのだ。
この人たちが下宿人を入れたりするだけでも、
相当に家賃は下がるという。
ところが一度、人を入れてしまうと出すのが難しくなるので、
みな貸さないわけ。

・今日の一言
全世界のマクドナルド・プロレタリアートは団結せよ!
McDonald's proletariats of the world, unite!
전세계 맥도날드·프롤레타리아트(proletariat)여, 단결해라!
全世界的麦当劳工人,联合起来!

タグ:岩田正美
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偽装請負-格差社会の労働現場(朝日新書) [本(格差問題]

『偽装請負/朝日新聞特別報道チーム/朝日新書/2007』
著者:新聞記者
評価:キャノン、松下、クリスタル偽装請負の例

偽装請負とは
・発注側正社員が請負労働者に直接指示命令する
・正社員と請負労働者の同じ職場での混在する
・別々の請負会社の労働者が一緒に作業する

請負労働者は業務を請け負うだけで、指揮下には入らないわけ。

偽装請負を隠すための松下の奇策/裏技
正社員を請負会社へ大量出向させて請負労働者に指示命令。
これなら請負会社が職場だから偽装請負にならないわけ。

あるいは、請負を隠すための技
派遣労働者の数による補助金を受けて4ヵ月で一斉に請負に切り替え。
お金のために、法律の網の隙間を利用しているわけだ。

派遣会社クリスタルの創始者林の創業者利益は800億円。
やっぱり創業者は儲けているなあ……

思うに、労働力は物価とはメカニズムが違う。
物は代わりを買えばよいが、人は労働しないと生きていけない。
働かなければ生きていけないため、
仕事がなければどんなに低い賃金でも我慢せざるを得ない。
労働力が過剰な業種で、自由競争が行われると、
賃金は限りなく0に低下する。
労働分配の民営化で、違法労働が横行するのは当然のことであった。
労働分配を効率化すればするほど給与は下がり続けるのだ。
それまで密航した外国人労働者の条件が、
普通の日本人に与えられることになったのである。

『若者を喰い物にし続ける社会/立木信/新書y/2007』
著者:ジャーナリスト
評価:とほほ本。主旨だけが正しくその他は単なる放言

何だかとても悲しくなる本。ため息が出ます。
だって主張は正しいから応援したいんだけど、
内容は変だし、対策も無意味なものばかり。
同じアジテーションが何度も繰り返されて、内容も非常に少ない。

著者は、今の日本の社会を"ワシワシ詐欺モデル"と呼ぶ。
年長者ひとり勝ちモデルのことである。
著者は以前に世代間最終戦争という本を出しているようだ。
この世代間戦争というのは前から私も思っていたことだ。

最低賃金の引き上げ。1000円にせよという。
まあこれは同感かな。
果たして、雇用総数にどう影響するか気になるけど。
ただ、バイトや派遣、請負などのひどい扱いはましになるかも。

公営住宅には若い世代優先的に入居させよという。
これも良い。20-30代の若い夫婦世代を苦しくすればするほど、
少子化はひどくなるばかりなのだから。

国債の発行について、
巨額の借金返済を迫られる世代として激しく非難している。
まるで今の人が、
未来の子どものお金を使い込んでいるかのような口振りである。

国債というと、将来にお金を返す必要があるから、
今の人が未来の人のお金を使っていると誤解しやすい。
もし日本の国債を買うのが外国人ならばそれは正しい。
それはそのまま将来世代の借金である。

ただし日本の国債を買っているのは日本人である。
だから将来になると、日本人が日本人に借金を返すことになる。
そのことにより、日本人同士に貧富の差が生じる。
国債による借金というのは世代間の不公平の問題ではなく、
同世代間の不公平の問題なのである。
これは国債を発行しているのが国であり私企業ではないからだ。
この本のテーマである世代間の対決とは本質的に別の話なのであるが、
この本を読む限り、著者はどうなのか知らないが
読者が正しく理解できるとは思えない。

『景気と経済政策/小野善康/岩波新書/1998』
を読んで、国債の意味をよく考えて欲しいところである。
国債の発行は、もちろんした方が良いときと悪いときがある。
それも上記の本で理解して頂きたいところである。

少子化礼賛する増田氏はトンデモ説という。
残念ながら、この本がトンデモです……
さらに残念なことに、増田悦佐氏はこの本の主旨に賛成するだろう人物である。

若者対策や福祉については、
『社会保障を問いなおす/中垣陽子/ちくま新書/2005』
に、現実的かつ丁寧に考察した内容がある。
こちらの対策が現実的である。
これはジャーナリストと学者の差なのかもしれない。
ジャーナリストは薄利多売しないといけないから仕方がないのかも。

・今日の一言
正社員は請負労働者を管理してはならない。
Regular employees shall not manage contract-based workers.
정사원이 도급 노동자를 관리해서는 안된다.
正式职员不可以管理承包工人。

タグ:偽装請負
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「新中流」の誕生-ポスト階層分化社会を探る(中公新書ラクレ) [本(格差問題]

『「新中流」の誕生/和田秀樹/中公新書ラクレ/2006』
著者:受験勉強研究、精神医学
評価:名著。中流消費者が企業を育てる。消費促進の税体系に改正を!

これは凄い本。これこそ文句なく日本を復活させる正しい方針である。
しかしタイトルが悪いな。内容が全くわからないもの。
『中流層消費者が企業を育てる』とか、
『中流社会が日本を復興させる』とかの方がいいと思う。

フィンランドの教育。
フィンランドは1600年代に義務教育法を制定した教育国家。
義務教育卒業時の学力は、読解と科学で1位、数学で2位。
経済もまた優秀。
フィンランドは2003年から2005年の国際競争力ランキングは1位。
そして、フィンランドの国民負担率は65%で日本の2倍という、
大きな政府の国である。

意欲のある子どもには賞罰は不要だが、
意欲のない子には賞罰ないと勉強しない。
終身雇用で安心して働ける人もいれば、
リストラの危険がないと働かない人もいる。
リストラで脅せばみんな働くというのは、
過度の一般化であり間違いである。

マスコミに出る政治家、芸能人、文化人は、
自分と同じ動機付けで他人が動いていると誤解し、
誤った世論を作っているという。
同感である。普通の人はあんなに競争心が激しくないのだ。

ネズミを使ったやる気の実験。
ネズミを3群に分けてそれぞれに電気ショックを与える。
ランダムに電気ショックを受けるネズミ群、
一度パネルを押すと電気ショックが止まるネズミ群、
パネルを7回押しで止まるネズミ群がある。
3つのネズミで最もダメージを受けたのは、
7回押し群で、ランダム群よりも損傷が大きかったのだ。
努力すれば回避できても、それがあまりに難しければ、
かえってストレスが増えるのだ。

また、優秀な人間が、
お金でしか動かなくなるのは社会にとって危険という。
高コスト社会になるからだ。

自国の大学院でなく、アメリカのビジネススクールに、
エリートが留学するようでは三流国という。
同感である。教育は自国で完備できなれば知の流出を招くだろう。

終身雇用でうまく機能している会社。
トヨタのカイゼンとは、
昨日と同じやり方で仕事をするなということ。
毎日いろいろなことを試行錯誤することで延びるのだ。

トヨタには、トヨタ社員村があるという。
普通の工員から常務専務まで住んでいるのだ。

そのため全国平均の高卒と大卒の生涯賃金差は8549万だが、
愛知県は1644万でしかない。
アメリカのハーレーダビッドソン社もまた終身雇用である。

自動車産業の育ての親のフォードは、
8時間労働を定め給与を三倍にし、中流階級をアメリカに作り出した。
ところが70年代アメリカは貧富の差が大きくなることで、
国際競争力を失ったのだ。
アメリカがITと金融で成功したのは政治力のためであって、
アメリカ以外の国が実行することは到底不可能である。

中流層の分厚い国こそ真に強い国である。
自国内に適正規模の中流層マーケットがないと
中流層向け産業は成り立たないからだ。
自国に消費者がいなければ魅力的な輸出商品を作ることは難しい。
製造業は自国に消費者が必要である。

消費者こそが企業を育てる。
これは見事な発想の転換であると思う。
優れた消費者を育てることが日本復興の道なのである。

もし日本の貧富の差が大きくなると得するのはヨーロッパと中国。
金持ちはヨーロッパ製品を買い、貧乏人は中国製を買うからである。

株価では実体経済は測れないという。
真の経済はお金でなく、労働の交換を見なければならないのだ。

消費を促進する税制とは?
相続税は100%にして親の介護や事業継承する人にだけ控除する。
相続税を下げ税金を安くして経費を認めないのは、
貯蓄推進の消費抑制税制である。
これでは不況が続き、合成の誤謬が生まれるのは当然である。

真に経済を安定させるには、貧富の差を減らし、
中流を増やすことである。
税制も、フローへの税からストックへの税へと移行しなければならない。
私が思うに、現金や預貯金、有価証券などの相続税は100%、
すなわち相続不可でいいと思う。
家や土地などの個人の生活にかかわるものは、
一億までなど上限があれば十分と思う。
すべての子どもが似たスタート条件を持てるようにすべきだ。

・今日の一言
中流消費者が企業を育てる。
Middle-class consumers nurture enterprises.
중류 소비자가 기업을 육성한다.
中等消费者培育企业。

※090825追記
トラックバックがあったので、思うところを追記しておく。

北欧の経済危機は中流層の厚さと関係がない。
金融危機の影響が直撃したのは、
経済関係の深い国がどこかということ、経済規模の問題。

中国経済の好調さは数値上の問題。
成長率が高くなるのは元が低いからだし、
実際の失業率も高く、日本が参考にできる要素がない。

トヨタの派遣労働の例は、実は中国の経済と同じ。
正社員(都市住民)と派遣(農村出稼ぎ)。
トヨタは中国方式を採用していたわけ。
そしてトヨタがダメージを受け、
中国がダメージを回避したことは、
この中国方式が経済危機とは別問題ということ。

最も大事なことはアメリカの経済。
金融危機の遠因には、アメリカの中流崩壊がある。
サブプライムなどは典型的な下流向け産業だ。
オバマ政権の成立は、和田氏の主張を証明している。

和田氏の主張の核は、
消費者構造こそが経済を決めるということ。
生産者が価値が創り出すのは消費者がいるからである。
日本が近年、失敗続きなのは、
生産者によって消費を決定しようとする、
共産主義方式を採用していたからなのである。

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社会保障を問いなおす-年金・医療・少子化対策(ちくま新書) [本(格差問題]

『社会保障を問いなおす』
中垣陽子(世界平和研究所主任研究員)
ちくま新書(2005)


年金、医療、少子化対策の政策を具体的に述べる。
良書。

・年金
2004年、日本の潜在的国民負担率は45%。
これは別に高くはない。
2001年の場合、アメリカ37%、イギリス50%、ドイツ59%、
フランス66%、スウェーデン74%である。
そして、高齢化が進む日本にとって、アメリカよりも欧州各国の方が、
参考になるのはいうまでもない。

著者は基礎年金制度として、月7万、一人暮らし9万を提案する。
財源は全額消費税とし、金額は賃金にスライドさせる。
わかりやくてよい提案である。

・少子化問題
できちゃった婚と不妊の増加。
正社員には経済的余裕はあっても時間がない。

そもそも結婚しない人が増えた。
生涯未婚率は、男性13%、女性6%。
2003年の東京都の出生率などは1以下だ。

かつては高収入の男性と家事手伝いの女性の結婚が多かった。
ところが今は、高収入の男性と正社員の女性が結婚する。
家事手伝いの女性というパターンがなくなったのである。

若者の二分化現象。
経済的に子どもを持てないフリーターと、
育児と出産の時間がない正社員。
こうした雇用情勢を放置して、少子化うんぬん騒ぐのは馬鹿げている。
世界的にも、若年失業率が高い国ほど出生率が低いのだ。

また婚外子の比率が高い国ほど出生率が高い。
すなわち、母子家庭を援助することも大切である。

現在の少子化対策は保育料のコストを度外視している。
保育所の運営コストを子どもに現金で還元すると年50万支給可能らしい。
保育所の定員増も待機児童が減っておらず、効果が弱い。

著者の提案は、まず扶養控除を廃止し、児童手当に一本化すること。
扶養控除は高収入世帯が有利にできているからだ。
そして、中学就学以前12年間、子どもに年額100万支給する。
子育て支援金制度を提案している。

・医療問題
人口あたりベッド数と医療費に相関している。
日本の医療が安いのは、医師数が少ないかららしい。
著者は診療報酬体系の見直しを提案している。
現状の診療所モデルから、
医師技術料と病院必要経費を明確に区分した体系にすべきという。
開業医が有利過ぎる現状を改正しなければならない。

これらの改革にはお金がかかるが、それには公共投資を減らすしかない。
日本の公共投資は他の主要国家の2倍以上である。
公共投資から社会保障への比重の移転が必要なのだ。

・今日の一言
政府が年に100万円をすべての子どもに支給する。
The government provides 1,000,000 yen equally to every child a year.
정부가 년에 100만엔을 모든 아이에게 지급한다.
政府对每个孩子支付一年100万日元。

タグ:中垣陽子
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格差が遺伝する!-子どもの下流化を防ぐには(宝島社新書) [本(格差問題]

『格差が遺伝する!/三浦展/宝島社新書/2007』
著者:消費社会研究家、マーケティング・プランナー
評価:親が金持ちだと子どもも成績がよいと結果が出ました。

小学校2~6年生の子どもを持つ母親1443人にアンケート。

成績の悪い子どもは外で遊ばない。
勉強ができる子はおとなしいというイメージはなくなった。
きちんとした性格だと成績がよくなり
成績がよいと明るく健康になる。

食べることが面倒くさい母親。子どもも成績が低い。
生活習慣の乱れは親の責任である。
規則正しい生活習慣を身につけさせること、
親の子どもに対してできることで、これが一番重要なのだ。

子どもの成績と父親の読書量と相関するが、
母親の読書量とは相関しない。
これはちょっと面白い結果。

成績のよい子どもの親に日本経済新聞の読者が多い。
金持ちが日経を読むから。

・今日の一言
お金持ちの子どもは成績がよい。
Rich children get good grades.
부자 아이는 학교 성적도 좋다.
有钱人的孩子学习成绩很好。

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労働ダンピング(岩波新書) [本(格差問題]

『労働ダンピング/中野麻美/岩波新書/2006』
著者:弁護士、労働問題、派遣労働
評価:労働力が買い叩かれる現状を知る

無制限の残業が許される男性の労働時間規制こそ男性差別である。
まったくだ。

多様な雇用形態をトータルすると女性は男性の半分の所得。
男女の権力差はちっとも解消されていないのだ。

EUの賃金の均等待遇は職種別賃金だから、
日本は年功賃金なので必要ないという言い訳。
今は職種別へと向かっているのだからやはり均等待遇にすべきだろう。

請負を偽装する派遣会社、こうすると供給先が責任を回避できる。

労働に関する罰則が甘すぎるのではないか。
非効率な会社が不法労働で利益を出し、
効率的だが正しく労働者を使う会社に競争に勝ってしまえば、
社会は発展しない。
自由競争の前提ごと破壊しているではないか。

不当な労働条件で利益を得るというのは、
国家犯罪というべきであり、厳罰に処するべきである。

『若者はなぜ3年で辞めるのか?/城繁幸/光文社新書/2006』
著者:元富士通人事部門
評価:年功序列を維持しようとする年寄りが日本を破壊している

大企業の人事部には結婚仲介業務があるという。
社長令嬢の結婚相手を探したりするらしい。

年功序列は職人を育てる雇用形態。
成果主義が適切な仕事と年功序列の方が適切な仕事があるのだ。

日本人の起業精神は60ヵ国中59位。独立意識が弱い。

若者を抑圧するシステム。
派遣社員の拡大、新卒雇用の削減、年金保険料の引き上げ。
すべて年功序列のトップを支えるため。
企業のトップも組合のトップも50歳以上のみ。
保守もリベラルも反若者の大連立。

このつけが少子化である。
平均的日本人は欧米の1.5倍の時間働いている。
実際、30代は異常に労働時間が長いし、
でなければ失業者かフリーターである。
これで、子どもを産んで育てるなどできようはずがない。

資金を持つ老人が現金を退蔵しているのがデフレである。
そのため、そのしわ寄せが30代を中心に噴出しているのだ。
デフレといい、年金問題といい、
日本社会の問題の多くは一種の世代間戦争というべきだろう。

『ワーキングプア/門倉貴史/宝島新書/2006』
著者:エコノミスト
評価:統計と予測で日本の労働環境を知る

ワーキングプアとは、
いくら一生懸命働いても生活保護水準の暮らしから脱却できない人。

日本のジニ係数は近年低下すらしたらしい。
格差社会を理解するのはなかなか難しい。

法科大学の設立。
司法試験合格は法科大学の学費が払える人が有利になった。
すなわち格差社会を加速させるかもしれないのだ。

厚生労働省の年間総労働時間では、日本人の労働時間は減っている。
しかしこれは非正社員が含まれるからで、
労働時間が減っているのは当たり前なのである。

ところがそれを言及せずに、労働時間が減った、
日本人は労働時間が短いなどと書いたブログがあった。
しかもそのブログ主はエコノミストらしい。
日本のエコノミストの水準の低さには呆れかえるものがある。

著者の提言は二つ。
支出税の導入と最低賃金の引き上げ。
最低賃金ねえ……うまく行くもんだろうか。

ところで、この本では実例がドキュメントとして挙げられるのだが、
それがどうにも全然可哀想じゃない人ばかり。
それにどうみても生活保護水準の暮らしではなく、
定義からしてワーキングプアではない人の話ばかり。

私の知っている貧乏人はこんな程度ではないんだが。
なぜこんな例を載せたのか?
まさか、ワーキングプアは実在しないので、
これしかなかったということではないだろうから、
著者からはこんな程度でもワーキングプアに見えるということだろう。
若くして才能があり次々と本出すような人だからねえ。

『格差社会の結末/中野雅至/ソフトバンク新書/2006』
著者:労働省
評価:行政側から見た格差社会の実態

足立区の就学援助率2004年42.5%

日本の政府は大きくない。
人口1000人当たり公務員数は、
仏89.7、英78.8、米78.4、独57.9、日33.6。
日本が一番少ない。
日本の政府支出の規模もOEDC平均より低い。
規制の国際比較でも平均ぐらいだ。

ちなみに関連部門に拡大しても、
日本政府の小ささがはっきりするだけである。

ロールズの正義論
機会を均等にする。
格差は、その格差が
最も恵まれない人の利益となると期待される場合にのみ許される。

なるほど。

相続税率を引き上げるべきという。全くだ。

OECDで1クラス30人以上は、日本、韓国、メキシコのみ。
教育を重視し、学級を小さくすることから始めるべきだ。

・今日の一言
デフレは世代間戦争である。
The deflation is a war between generations.
디플레이션은 세대간 전쟁이다.
通货紧缩是代际战争。

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