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日本浄土教の世界 [本(仏教]

『日本浄土教の世界』
竹村牧男(仏教学、宗教哲学)
大東出版社(2012)


法然は日本人自身の民衆の仏教を創唱

悟りとは自我が解体されて
本来の自己の自覚がもたらされること

如来は限られることのない時間に住している
常住の大悲
欧米では日本の最高の哲学者、鈴木大拙
背く我々を追いかけて包むもの

至誠心=真実の心
深心=深く信じる心
回向発願心=浄土に生まれたいという真摯な心

二十五三昧会の念仏結社

大悲無倦、常照我身
大悲倦きことなくして常に我を照らしたまふ

華厳宗の相承を受け祖師の一人となった法然

証空は道元の異母弟
領解の立場を重視するのが証空、機法一体の説、一遍へ影響

菩提心は、菩提そのものでなく菩提を求める心
真実心とは真実そのものでなく真実の本願をたのむ心

無量寿経の一念は一回の念仏ではなく一心の信心。親鸞

阿弥陀仏が聖徳太子の母、
観音菩薩が聖徳太子、
勢至菩薩が聖徳太子の妃

西田幾多郎の親鸞への傾倒
自己矛盾、
死ぬことを知っていること、
有限を知っているなら有限を越えているのに有限のままである

全心即佛,全佛即人。人佛无异,始为道矣。宝积禅师。
全心すなわち仏、全仏すなわち人、人と仏と異なることなくして、始めて道と為す。宝積禅師

神は無にしてアガペーの存在

☆☆☆☆☆
源信、法然、証空、親鸞、一遍、西田幾多郎の浄土思想を解説。

"法然は念仏為先、親鸞は信心為本"
これって単に説く相手の違いのためと思うんだけどな。
法然は一般人に、親鸞は僧侶に説いているから。

"我心を打捨て一向に名号によりて往生すると心得れば、
やがて決定の心はおこるなり。一遍"
念仏すれば自然に三心は備わると法然も同じことを言っている。

難易度3/5 推薦度3/5

タグ:竹村牧男
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日本仏像史講義(平凡社新書) [本(仏教]

『日本仏像史講義』
山本勉(日本彫刻史)
平凡社新書(2015)


日本書紀での仏教公伝は552年

鑞型鋳造、
土に鑞また土で包み加熱して
鑞を溶かしてそこに溶けた銅を注ぐ

飛鳥寺本尊丈六仏の鞍作鳥と、
法隆寺金堂釈迦三尊像の止利仏師は同一人物

釈迦三尊像は聖徳太子と等身

塑像:木に縄を巻いて粘土を塗りへらで造形
乾漆像:塑土で形を作り麻布を漆で貼り内部の土を抜き表面に漆を塗る
せん仏:土を型に入れて焼いて作る
押出仏:鋳銅の型に薄い銅板を載せて槌で打ち出す

阿形と吽形、法隆寺の中門金剛力士像
神宮寺、仏像を祀る神社

正純密教とは、初期の密教の諸尊を、
大日如来を中心とする金剛界と胎蔵界の両界曼荼羅によって体系化したもの

鎌倉の運慶の作品
鎌倉大仏は極端な猫背、高徳院銅造阿弥陀如来坐像

☆☆☆☆☆
新書にしてはちょっと難しめか。

難易度4/5 推薦度3/5



『「メガネをかけたようにわかる」仏像の見方』
『サライ』編集部
小学館(2002)
(ポケットサライ)

不動明王は大日如来の化身で、火中から子供を救い出そうとしている親の必死の形相である。よく見ると、涙で目がうるんでいる。
Acala is an incarnation of Dainichi Nyorai, his expression is that of a desperate parent trying to save their child from a fire. If you look closely, you will find his eyes are filled with tears.

天部は釈迦が王子の頃に仕えていた家来がモデル
仏像と同じポーズをとる
三十三間堂の千体千手観音菩薩像、通常は42本
樹齢2500年の櫟の古木、甲賀の櫟野寺
実際には1040本ある藤井寺の千手観音坐像

☆☆☆☆☆
千本より多い千手観音坐像とは……。

難易度1/5 推薦度3/5



『仏画入門』
山田美和(仏画、写仏)
春秋社(2015)
 

仏像の誕生は紀元前一世紀のガンダーラ地方

仁和寺の御室版の曼荼羅、
金剛界曼荼羅と胎蔵曼荼羅、
大日経と金剛頂経に対応、
諸仏が一つ一つ別々の紙に描かれた研究用の図

狩野芳崖の名作、悲母観音
千手観音で有名な京都の蓮華王院の三十三間堂
三十三観音霊場
上求菩提、下化衆生

☆☆☆☆☆
主に六観音の描き方。

難易度3/5 推薦度3/5

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還愚の聖者法然上人 [本(仏教]

『還愚の聖者法然上人』
福冨覚成(浄土宗)
白馬社(2010)


父を殺した仇への恨み言や、
念仏弾圧をした者に対する非難も、
ひと言も申されていません。

親鸞は著書で激しい弾劾の文を残している

往生の業は念仏を本とする。源信
永観『往生拾因』
珍海『決定往生集』
『往生要集』の注釈を四冊残した法然
師の叡空から相承した円頓戒を伝承し続けた

花山信勝。A級戦犯の教誨師
生きていることが誹謗正法

かたみとて はかなき藤の とどめてし この別れさえ 又いかにせん。法然の母
Alas for me! what shall I do when I must even part
With this my boy, -- his fatther's one last gift to cheer my heart!

☆☆☆☆☆
法然の推論を追っているもの。

難易度3/5 推薦度3/5



『おおらかに生きる:法然』
石上善応(浄土宗)
中央公論新社(2000)


ヴィドゥーダバ王と義理の祖父マハーナーマン

法然が一生涯、怨みの世界を超えていくことを大きな柱とし、
それを見事に超えていかれたのはすばらしいことだ。唐木順三

遁世も隠者もうらみのあり方
求道者から救済者となった法然
愚痴=モーハ

念仏は木を伐ったり、草を刈ったり、
菜を摘んだり、あるいは水を汲むような類のもの
念仏に奥深きものはない

上品上生の者のみが、この世に還り来て、
人びとを救済することが可能になる
菩薩行を誓った蓮生、熊谷

墨染の衣に徹した法然
仏はひとり我がために法を説きたもう。余人のためにはあらず。

まことにほれぼれと念仏するにはしかず。
難民救済のボランティアはまさに菩薩行
民衆との問答が数多く残る法然
明恵は常不軽菩薩のようによく人を拝んだ
仏教には、忌みという事なし。

仏教とキリスト教が教えていることは奴隷になるなということだ。
ひろさちや

法然とイエス、許しが先、井上説。
罪を認めてから許している、ひろ説。

戒は人間の弱さを自覚するためにあり、
他人を糾弾するためにあるのではない。
ひろさちや

鎌倉仏教では法然浄土宗だけが真の仏教。
家永三郎

☆☆☆☆☆
So the wise, who see the cause of things and understand the result of work, know this work as it really is.
賢者はこのようにこの行為を、あるがままに見る。彼らは縁起を見る者であり、行為とその報いとを熟知している。『スッパニパータ』653。

賢者は行為の由来と発展を観ることができる。
仏というのは、時間を超えた視点からものを見て、
今現在に生きることができる存在である。

難易度3/5 推薦度3/5



『無辺光』
山崎辨榮(浄土宗)
講談社(1969)


無辺光の四つの智慧
大圓鏡智、平等性智、妙観察智、成所作智
観念、理性、認識、感覚に例すべきもの

山崎弁栄。
唯一絶対の如来があって、
その光明は無差別智である

明治の少し前に生まれ大正九年に亡くなる

浄土門で修行し四年で開眼、
浄土宗を出て光明主義という一宗を開く

色即是空
空とは心質にして色とは物質なり
物質と心質とは基本質にては相即して異なるものに非ざるなり

生物の元素フロハイオン
五眼。肉眼、天眼、慧眼、法眼、佛眼
安政六年生まれ大正九年遷化
1859-1920

真我の人によっては他の喜びは自分の喜びであり、他の悲しみは自分の悲しみである。
For people with an absolute ego other people's delight is their delight, and other people's grief is (also) their grief.

☆☆☆☆☆
目的論的進化論理解
物理学や生物学についての仏教哲学による理解を試みる
孔子の言葉も多い
写真が二枚目

難易度4/5 推薦度3/5



『法然行伝』
中里介山(作家)
ちくま文庫(2011)


七重宝樹の風の響
八功徳池の波の音として
風鈴を愛した法性寺の空阿弥陀仏 

☆☆☆☆☆
法然の伝承をまとめたもの。

法然には念仏を盗みに喩える例や恋愛に喩える歌もあるが面白い。

弟子の成仏予告の失敗例が面白い。
いつ迎えに来るか期日は阿弥陀さまが選んでくださるのであり、
自分で選んではいけないということだろう。

難易度1/5 推薦度3/5



miringa.jpg 『東の智慧西の智慧弥蘭陀王問経』
石上善応(浄土宗)
筑摩書房(1965)


ミリンダ王とはギリシア人メナンドロス王
およそ紀元前二世紀後半に
インドに侵入して統治した実在の人物
ナーガセーナは平易な言葉でメナンドロス王に解答する

解脱した人は肉体的な苦しみは感じるが、
精神的な苦しみは感じない

弟子の第一人者
智慧など普通のものから
はじめに食物のふだをえたものの第一
托鉢のよい受け手の第一など
ブッダはあらゆる弟子から一番を見た

知りつつ悪い行為をするより、
知らないままに悪い行為をする人の方がより罪過が大きい

念仏は船、いかなる重い罪にも沈まない
ブッダはすべてを知れる者、すべてを見通せる者
智慧は切断を特徴とする
永遠を凝視する究極の智慧
信仰は清め静めることと躍動を特徴とする

さとりを得るための七つの方法
七覚支。択法、精進、喜、軽安、捨、定、念

完全な平安を得た者には時間が存在しない
少しの時間をも空費することは自己の生命を減少すること
時間の最初の起点は認識されない。無明
モッガラーナ。目連は理由なくバラモンに襲撃され重傷を負って死んだ

☆☆☆☆☆
翻訳部分は三分の一ぐらい。
経典の中のブッダの発言の論理矛盾の指摘と文脈の違いの説明。

"仏はひとり我がために法をときたまう。余人のためにはあらず。大智度論"
親鸞の言葉の元か。方便について示す。ブッダはすべての人に対してその個人を見る

"修行者たちよ、精神の統一を修得しなさい。精神の統一した者はあるがままに知ることになる。ブッダ"
仏陀は対象から見えるそのままと過去と未来を見る。自分の鏡としての対象を見ない。それがあるがままを知る

"同じでもなく異なっているのでもなく、事象の連続が続いている"
"王が先生から詩を学ぶとき、詩が先生から王から移ったのではないように、輪廻も別の体から輪廻の主体が移るのではなく、ふたたび生じるもの"
"生まれでてくるものは名称・形状nama-rupa"
"王さま、勝義では、霊魂の存在は認められません。"
これは生物学者ドーキンスのミームの考えと全く同じと思う。

難易度3/5 推薦度4/5



『無量寿経』
増谷文雄(宗教学、仏教学、浄土宗)
宝文館(1961)


曇鸞、親鸞は無量寿経
道綽、善導、法然は観無量寿経
無量寿経は本願の書、観無量寿経は念仏の書、阿弥陀経は浄土の書
本願(purva-pranidhana)
凡夫(prithag-jana)一般の人々

☆☆☆☆☆
翻訳と解説書。

難易度2/5 推薦度2/5



『真実の自己』
笹本戒浄(浄土宗、光明会の指導者、心理学)
うぶすな書院(1999)


これから二度手を打ちます。
どちらが大きかったか、どちらの方が小さかったか、
比べて頂きます。
前の音を聞いた主と、
後の音を聞いた主と全く只の一人ですからね
時間が経ってもなくならない
皆さんがいると申さねばならない。

三昧という心は大宇宙と一体になる心
この身体がおよそ七年経つと残らず別のものに代わってしまう。
三昧、真言の修行、催眠術
お念仏すると宇宙が自己となり大我が自覚される

およそ七年以前の私と今の私とでは姿、形は似ていても、それを造っている物質からいうと全く別物である。米国の生理学者
This even goes so far that in about seven years the whole bodily substance of the human being is renewed. Materially speaking, an entirely new human being stands before you.

催眠状態を仏教では三昧という
念仏により三昧という心が働く

大円鏡智:一大観念
平等性智:一大理性
妙観察智:認識の本源
成所作智:感覚の本源
真如は観察することもできる
感謝の念仏は、聞け聞け
三昧の念仏は、成れ成れ

☆☆☆☆☆
多重人格者を生まれ変わりの前世の記憶で解釈している。
ちょっと古いからかな。

難易度3/5 推薦度2/5



nenbu_ri.jpg 『念仏の理解と表現』
藤吉慈海(哲学、浄土宗)
知恩院浄土宗学研究所(1968)


念々不捨、無間修の念仏
宗教は神と人間一般ではない私との対決
念仏とは永遠を念う、不死を念う

浄土宗の念仏は祈りの要素が強い
報恩の念仏というと真宗だと横槍が入る

宇宙の大生命の脈拍のリズムが、人間の声に共鳴したのが、
南無阿弥陀仏の口称と現成したのです。
仏の願力が念仏となって衆生の口をついて出てくるのである。

念仏の数が多いから自力ではない。
一念二念でも自力の念仏たるし
何千何万とえても他力の念仏たる

おおらかに念仏を申すことが第一

善導の念仏の御利益。
親縁、近縁、増上縁、滅罪、見仏、護念、摂生、証生

懺悔と感謝の意識がなければならない

政治、教育、産業、医学すべて南無である
三心:真実心、信仰心、向上心

草くさ、鳥とり、空そらはサンスクリット語が大和言葉になったもの、かかあも

総じてこれをいえば万行みな念仏なり。
別してこれをいえば口称名号をもって念仏とするなり。鎮西上人

如来の救済を心に思って称えなければならない
南無妙法蓮華経仏、創価学会
侘びの念仏。無智の人の道心はわびてがてらのことなり。
頭光踏蓮、九条兼実が見た法然
のんのんさまへなむなむしましょう
浄土の教えに自然悟道の密意あり、念仏は無辺の悟りにつらなるもの

☆☆☆☆☆
念仏の理解と表現についてたくさんの僧侶の意見を集めたもの。

難易度3/5 推薦度3/5



zendo_taishi.jpg 『善導大師:生涯と金言』
藤井実応(浄土宗)
浄土選書(1977)


法然上人の夢に二度現れる。
1175年春と1198年5月1日

偶然と思われる中に必然を見出すことが、
その人の正しい信仰の道程である。

われは深く汝を敬う、あえて軽んぜず、
汝らはまさに仏に成るべきが故に。法華経

一人の信者の捨身往生。宋代に善導自身と誤伝
阿闍梨は梵語のアーチャールヤ。教授、師範
善導は阿弥陀経を十万巻、浄土変三百枚を描く
法然は画人としても知られる

一心に専ら弥陀の名号を念じ、行住坐臥に時節の久近を問わず、
念々に捨てざる者、これを正定の業と名づく、
彼の仏の願に順ずるが故に。

全縁起の精神は共生と現れる
韋提希は菩薩の化身ではなく愚かな劣れる平凡な女性とみた

☆☆☆☆☆
法然が画人?

難易度3/5 推薦度3/5



『善導の宗教:中国仏教の革新』
佐藤成順(仏教学、東洋哲学)
浄土選書(2006)


日本での善導の影響は
玄奘や鑑真より大きい

中国は禅と念仏に集約されて
中国仏教という大きな形をとっている

白蓮社の慧遠の念仏。般舟三昧経による念仏

一枝の蓮華を仏前に置いて、
七日の間行道して、その間に花が萎まなければ往生できる

観経の九品説は九品官人法より
善導の原文にない念仏の解釈

指方立相。浄土は西方に位置し、具体的な形をもってできている
三界を超える。空間を超越し形象の有無を超越
二河白道の喩え。中国では注目されず
懺悔を重視
善導の三昧体験。浄土を観る
『観経疏』霊異体験を伝承の証明とした
阿弥陀経を写すこと数万回
志磐の悪輩往生

☆☆☆☆☆
懺悔を重視したり、念仏を勧めたり、
善導はキリスト教=景教の影響がありそう。

難易度3/5 推薦度3/5



『浄土宗日常勤行の話』
香月乗光(浄土宗)
浄土選書(1995)


善をつむものには善はなしやすく、
悪をつむものには善はなしがたし。
悪をつむものには悪はなしやすく、
聖者には悪はなしがたし。

お念仏を申す心をすすめ深めていくように、
お経を読み、礼讃を唱えるのです。

法に順えば正であり善であり、
法に背けば邪であり悪である

人間の心は本来善であり、澄み切った美しいもの、つまり仏心である

生まれながらの神よりも、人間が努力して神の地位まで昇り得た仏陀が、遙かに尊いではないか。カイゼルリンク Keyserling
Gautama the Buddha is more godly than God himself.

法蔵菩薩の本願も世自在王如来の力添えがあってこそ。
阿弥陀の本願は仏たちの願いが込められている
経典の経は常。変わることのない真理
理法。釈尊が悟られた法
教法。釈尊が教えられた法
四十八願の三分類。仏身を成就12,13,17、浄土を完成31,32、衆生を救済その他

第十八願の念が声を立てて申す念仏であることは
観無量寿経の下品下生との組み合わせの結果
阿弥陀仏の光は三毒を破る

重源は死んで閻魔庁へ行ったとき
獄卒に南無阿弥陀仏を称えさせるため
自ら南無阿弥陀仏という法名を名乗った

☆☆☆☆☆
仏は智慧、如来は慈悲

難易度2/5 推薦度3/5



『法然全集〈第3巻〉一枚起請文・消息・問答,他』
大橋俊雄(浄土宗)
春秋社(2010)


念仏以外のつとめをしてもかまわない。
親孝行することもかまわない

信じていない人に、
無理強いして信じさせようと勤めてはいけません

念仏を非難する者は、地獄におち、永遠に苦しみを受ける

善導和尚は阿弥陀仏の化身

もともと念仏している人は、
臨終の用意など別にしなくてもよいのです。
仏が来迎して下さることは決まっているのですから

悪人が臨終のときに悔い改めての念仏と
一念でしなくてよいは異なる

現世の利益をうけるため、
仏や神にお祈りすることは、
決して悪いことではありません。

ただし往生のためにはならない
仏像をつくることは善い結果を生む功徳になる
念仏は前世の罪業を取り除く

もし、祈ることによって病いも治り、
寿命も延びるということであれば、
誰一人として病いにかかり、死ぬ人があろうか。

念仏をより多く申すと上品の位に生まれることができる
声を出さず念仏をとなえても結構です。
魚、鳥などの類は、療治のときのみ許されるものとお思い下さい。

極楽に九種の階位があるのは釈尊が人を導くための言葉。
善人も悪人も同じところだと悪人は思い上がりの心を抱いてしまうから

念仏は声に出さなくても往生のはたらきになるが、本来は声に出してとなえるもの
一念は阿弥陀仏の本願ではない
人は一人一人本願に出会う時期に遅い早いがある

深く信じて、心に仏のすがたを思い、
口にみ名をつまらないことだと思わずとなえ、
すでに往生したような気持ちで、
たえず努力すれば、自然に三心は具わってくるものです。

往生の利益を蒙ることができるのは平生の時
重い石があっても本願の船に乗りさえすれば往生できる
至誠心。内心と表面の一致
深心。仏の本願を信じて疑わない
廻向発願心。すべての目的を往生へと向ける
いざ、おぼえず。さあ、どうであったかおぼえていません。

阿弥陀経を十万巻読むと往生できる

極楽へ一度生まれたらみな仏になるので、
この世に帰ってくることはないが、
例外として人を導くために帰ってくることはある

説法を聴聞するのは功徳になる
尼法師が髪をはやすのは三悪道におちる行為
仏教に物忌みなし

真言宗でいう阿弥陀仏は自分の心の中に阿弥陀仏を求める。
浄土の教えでは阿弥陀仏は西方にいる

ひたすら阿弥陀仏に帰依するのを至誠心、
疑うことなく信ずるのを深心、
往生したいと願うのを廻向発願心という

救いの光は、一度照らしたからには、
いつもあと戻りすることのない状態になるというのは誤り
他の宗派の教えを誤りとして批判するのは仏の教法を誹謗する罪になる

入室の弟子は七人。信空、感西、証空、円親、長尊、感聖、良清

☆☆☆☆☆
法然の問答集は味わいがあって面白い。

難易度3/5 推薦度4/5

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浄土の哲学:高僧和讃を読む 上 [本(仏教]

『浄土の哲学:高僧和讃を読む 上』
大峯顯(浄土真宗、宗教哲学者、俳人)
本願寺出版社(2008)


宗教の本質は情にある

宗教とは宇宙の直観と感情であり、
無限を感じることだ。シュラエルマッハー

大乗仏教の教えの一番の根源は龍樹にある

私は命である、だから私の言葉を信じる者は、
私の永遠の命と一体になって、死ぬことはないだろう。ヨハネ伝

この私を離れて阿弥陀さまが特別におられるわけではない
現生正定聚の発見

猿の赤ちゃんが母にすがりついて運ばれるのが自力、
猫の赤ちゃんが母に首根っこをくわえられて運ばれるのが他力
仏教はみな他力

『葉隠』はアブノーマルな退廃した本

譬如净摩尼珠,置之浊水,水即清净。
たとへば浄摩尼珠を、これを濁水に置けば、水すなわち清浄なるがごとし。往生論注
조마니슈(浄摩尼珠)란 옥을 흐르는 물속에 던지면 옥의 힘으로 그 물이 깨끗해지는 것 같다.

☆☆☆☆☆
高僧和讃をキリスト教や宗教哲学ととも解説する。

"死んだら阿弥陀さまのお浄土にまいらせてもらいます。鈴木大拙"
禅宗でもそういうことになるのか。

"一日に三千億個の細胞が死ぬ"
多すぎでは?

難易度3/5 推薦度3/5



『信心の伝統:高僧和讃を読む 下』
大峯顯(浄土真宗、宗教哲学者、俳人)
本願寺出版社(2009)


主体性が真理である。キェルケゴール
『教行信証』は明恵への弁論の意味もある

信心とは如来さまの呼び声が聞こえて、
その呼び声に私が共鳴すること

環相回向
お浄土に着いたらすぐこの世に帰ってくる
娑婆とお浄土には絶えざる交流がある

中世では死を"自然のこと"と呼んだ

源信和尚はお釈迦さまが霊山で説法された時に聴衆として聞いておられた。親鸞の和讃

親鸞聖人は源信和尚を環相の菩薩と考えた
選択の行為の主体は法然個人ではなく阿弥陀仏

落ちていく太陽も地平線の向こうで輝いている。ゲーテ

人間は昼間は共通の世界に住んでいるが、夜は別々の世界に住む。ヘラクレイトス

草庵に眼を閉じる時が蓮台に目を覚ます時だ。法然

欲使前生者导后,后去者访前;连续无穷,愿不休止,为尽无边生死海故。
前に生れんものは後を導き、後に生れんひとは前を訪へ、連続無窮にして、願はくは休止せざらしめんと欲す。無辺の生死海を尽さんがためのゆゑなり。

☆☆☆☆☆
高僧和讃をキリスト教や宗教哲学ととも解説する。
宗教は現代のように死が遠く感じる世界では
また違ったものになるのかもしれない。

"お浄土は楽しむところと思って参ろうと思うものは仏にならない。蓮如"
浄土は仏になる修行の場であって、いわゆる天国とは目的が違うのである。

難易度3/5 推薦度3/5



『歴史の底から:正像末和讃を読む 上』
大峯顯(浄土真宗、宗教哲学、詩人)
本願寺出版社(2010)


信心とは時と永遠が結びつく出来事

デカルトが、
われ思うゆえにわれあり、
を発見したのは夢のなか

仏説無量寿経は宇宙的言語

法然の『選択集』に菩提心が書かれていないことを攻撃した明恵の『摧邪輪』、
菩提心は仏から回向されることを示したのが親鸞の『教行信証』

浄土教と聖道門の関係は、キリスト教とソクラテスの関係

法蔵菩薩は一如宝海という海の底から生死の世界へ出現された
仏教は真理探究の道

感じがすべてだ。ゲーテ
Feeling is all in all
ゲフュール・イスト・アレス
gefühl ist alles

真実の信心はかならず名号の具す

称名は如来が私をして称名させるもの、如来の回向、不回向という、選択集より

イエスの根本思想は神は自己否定だということ

法然上人は親鸞聖人にとっての還相の菩薩
阿弥陀さまは時間空間を超えている
方便化土は娑婆へ還る通路のない浄土
真実報土は還相の道がある

☆☆☆☆☆
"キリスト教の修道院には大砲や刀はないが、比叡山にはあった"
大砲が比叡山に?

難易度3/5 推薦度3/5



『君自身に還れ:知と信を巡る対話』
大峯顯(浄土真宗、宗教哲学者、俳人)
池田晶子(哲学者)
本願寺出版社(2007)


すべての出発点は、
自分が今ここにいるという不思議な実感です。
大峯

人間とは彼の言葉。大峯

ほんもののは哲学者はみんな詩人であっていい。池田

神を殺したのは科学ではない。シェーラー
宗教とは宇宙を感じること。シェライエルマッハー

技術の本質は真理の現れ。ハイデガー
自然のことあらば=戦死したら

仏さまに善悪はない
人間の善悪が仏さまの救済の妨げにならない

フィヒテのレーベン、ハイデガーのザインを動詞

釈迦といふ いたずらものが 世に出でて おほくの人を まよはするかな。一休
世の中は 食ふてかせいで ねておきて さてそのあとは 死ぬるばかりぞ。一休

空に鳥が飛んでいて鳥が空にぶつからないのは空が自分を否定しているから

キリスト教は超越的内在、神に人がある
仏教は内在的超越、自己の根源に仏がある
覚りは仏のほうがこちらに現れる

☆☆☆☆☆
老人の愚痴みたいになっている、特に科学に対して。

奔放な発言の哲学者が死の直前に対談した相手が、
浄土真宗の詩人哲学者というのは……

"科学によってすべてがわかると思っている。池田"
そんな科学者はほとんどいないよ

難易度3/5 推薦度4/5



『やさしく語る親鸞聖人伝』
白川晴顕(浄土真宗)
本願寺出版社(2011)


浄土真宗のご本尊は来迎仏ではない。
来迎仏は衣の裾が後ろにたなびき右足を半歩前に出す

わしは墓の下にはおらんでなあ。讃岐の庄松
念仏は行ではなく善でもない

親鸞聖人の基礎に天台一乗思想

真冬の滝行、朝に6-7分、
一日中体がポカポカしてどんな寒い日も暖房もいらない

蕎麦食いの木像、親鸞、天台の大乗院に

親鸞聖人も千日回峰行をされた、阿弥陀さまの周りを90日間歩き続ける常行三昧も
恵真尼との結婚は京都

法然聖人の弟子には他力念仏に自力を加えて理解する一群の人びとがいた
親鸞を批判した三人、勢観房源智、正信房湛空、念仏房念阿、後者二人は天台宗出身

恵信尼は三善家の娘で京都で九条家に仕えていた
恵信尼は親鸞より先に法然門下に入っていた
念仏房念阿は大原問答で比叡山を代表した
聖徳太子の絵像を掲げて念仏を布教
1230年新暦で7月に武蔵や美濃で雪が降った
同体の慈悲、距離を置かない慈悲

欲使前生者导后,后去者访前;连续无穷,愿不休止,为尽无边生死海故。
前に生まれんものは後を導き、後に生まれんひとは前を訪へ、連続無窮にして、願はくは休止せざらしめんと欲す。
道綽

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度3/5
浄土真宗の基礎にある天台宗の解説が面白い。



『浄土真宗の教え』
久堀弘義(本願寺派)
法蔵館(1992)


道綽と源空から綽空
善導と源信から善信
天親と曇鸞から親鸞

如来はこれ実相身なり、これ為物身と知らざるなり。

『浄土論』こそは大乗仏教の極致
仏願の生起本末を聴聞する

春がきても春を見ることはできないが花を見ることができる。
阿弥陀さまは見えないが念仏は聞こえる

浄土真宗の現世利益。
行巻:喜び、安らぎ、往生確定
信巻:身も心も柔らかくなる、安らぎを覚える
護り、功徳、罪悪を転じる、諸仏の護り、諸仏の賛、阿弥陀の護り、法の喜び、報謝、大悲をひろめる徳、仏確定

価値を見出すことは宗教的ではない。宗教の世界は意味の世界

若眼不自見何能見餘物。
眼は自体を見ず、自体を見ざるがゆえに余物を見ず。釈迦

信の一念で浄土する、あるいは今ここが浄土などは間違い

浄土は有無が問題なのではなくて、
私が浄土に生まれたいのか、生まれたくないのか、
すなわち「願生心」が問われる

五逆は許されるが、正しい法を謗る者は往生できない。
仏と浄土を信じず望まないのだから往生できない

☆☆☆☆☆
曇鸞の『浄土論注』の解説

臓器提供の問題は、ドナーに子どももいることを考えていないのではないか?

"花は散っても花は死なない、人は死んでも人は死なない"
これ原文と少し違うような……

難易度3/5 推薦度3/5



shinran_gendai.jpg 『親鸞の教えと現代』
岡亮二(真宗学)
永田文昌堂(1996)


天人は他の天人の死を見ることができない

尽十方無碍光如来
時間的な全てと空間的な全てを
おおいつくして無限に輝いている如来

宗教の本質はすくいを説くこと
悪い状態がよくなること

さるべき業縁のもよほさば、いかなるふるまひもすべしと。歎異鈔
they are all alike, for they are alike behaving themselves simply under the pressure of their own Karma.

よき心のおこるも宿善のもよほすゆへなり。悪事のおもはれせらるるも悪業のはからふゆへなり。歎異鈔
According to the Law of Karma, the good will in our mind arises from the good Karma in our past existence, while the evil intention is caused by the evil Karma in the past.

公害をなくすのはそれを超えた科学の知識
科学の歪みを直していくのも、やはり科学
科学が発達して人間性がなくなったは嘘
死や不条理を超える力を与えるのが宗教

阿弥陀仏の非神話化を親鸞はすでに大成している
親鸞は『観経』や『阿弥陀経』の観仏は方便とした
阿弥陀仏の大悲に生かされていることを覚知される時が信の一念

真言宗では寺の規則は住職が自由に決めてよい
自分が自分で一生懸命に信心の確かさを確かめようとする、多念義

法然と親鸞は全く同じことを違った言葉で表現している。念仏に出会うことが全て
日本仏教最大の異端者は法然上人

神祇不拝は帰依の対象としてのみ、神々にも礼拝すべし
罪業もとよりかたちなし 妄想顛倒のなせるなり

ただ念仏して阿弥陀仏に助けられよ。法然
阿弥陀仏の大悲は大行、行は本来衆生の仏になるための行為

☆☆☆☆☆
オウム真理教の事件をきっかけに書かれたもの。
ミルグラムの電気ショック実験と、親鸞の業の比較は面白い。

難易度3/5 推薦度4/5



『今、浄土を考える』
勧学寮
本願寺出版社(2010)


南無阿弥陀仏は最初に阿弥陀仏からの呼びかけがある

浄土とは、仏の利他のはたらきが、
具体的な形をもって空間的にあらわされた世界

華厳経では南、般若経では東が特別な方向

四弘誓願。すべての仏の共通の願い
広略相入。浄土のありよう

☆☆☆☆☆
"金塊でドラえもんにすると"
似た解説を読んだな……

難易度2/5 推薦度3/5



tariki_taido.jpg 『他力の大道 曽我量深講義集 第12巻』
曾我量深(浄土真宗)
大法輪閣(2009)


阿弥陀の本願は阿弥陀の国の憲法である
国の憲法は国の本願である

第三十三願。触光柔軟の願
第十一願。浄土に生まれる者は正定聚

六波羅密
着物を縫うなら:子どもに与えるのが布施、
女のたしなみと思えば持戒、
着物により人間が苦難に耐える力を得るから忍辱、
時を忘れて縫うから精進、
楽しんで一切を忘れ心を統一するから禅定、
縫うことで心が明るいのは智慧。
法華経にあり

奇蹟なく不思議のないところに
どうして信仰があり得るのかというのが日蓮の浄土教批判

仏がわからないのではなく自分がわからないもの
五刧の間に人間性のすべてを観察思惟により明らかにした

大師上人すなわち法然上人が地獄においでになるならば、
大師上人のおいでにならぬ極楽よりも、
地獄に喜んで行きます。

☆☆☆☆☆
"二大政党になって政治が明るくなると思ったら……。"
なんと昭和32年のこと。
二大政党がいいもんじゃないのは既に経験済みだったのである。

難易度2/5 推薦度3/5



『真宗の本義』
信楽峻麿(真宗)
法藏館(2014)


阿弥陀仏とは釈迦仏のさとりといのちを
象徴表現したもの

仏の声を聞く聞名の道
仏さまは見るものではなく声を聞くもの
親鸞は源信の『阿弥陀経略記』を読んで
仏の声を聞くことで仏に出会う仏道を知った
十方諸仏の称名のコーラスの中に参加してこそ
私の称名念仏が生まれてくる

真宗の二つの信心、信楽と真心
信楽、prasannacitta

日々の称名念仏の相続において、私の称名が、
仏の呼び声、招きの声として、
聞こえてくるという聞名になってこそ、
まことの信心としてのめざめ体験が成立する

三顧転入、化身土文類、19願の仮門の道⇒20願の真門の道⇒
仏法に遇うとは嘘に遇うことだ。

日本人は、集団を超えるところの公共、パブリックの精神が乏しい

信心、チッタプラサーダ、cita prasada
信心を得るならば何らかの意味で人格変容が生まれる

無量寿経には兵器と軍隊をもってはならないとある
観無量寿経には決して他人を殺してはならないとある

伝統教学は西山浄土宗や鎮西浄土宗を取り入れている
名体不二は呪術信仰に転落している

☆☆☆☆☆
親鸞のみ、親鸞さま、と表記するのが気味悪い。
ロスアンゼルス別院で語ったもの。

"法然浄土教も東西本願寺の伝統教学も親鸞が否定した外道"
"蓮如の教義も親鸞が外道と排斥したもの"
"清沢満之も誤り"
かなり過激な意見だ。

"法蔵菩薩はいま現在、衆生の数だけ無数に存在しているとする"
数々成仏説、これは面白いと思う。

難易度3/5 推薦度3/5



『仏事Q&A 浄土真宗本願寺派』
前田壽雄(浄土真宗本願寺派)
国書刊行会(2014)


お守りは売らない。
現世祈祷にたよらない

お寺で結婚式をする場合、
服装は和装洋装どちらにも対応できます
オルガンと雅楽
七五三もできる。神社でする理由はない

お釈迦さまは35歳のときにさとりを開いた
浄土真宗では戒名ではなく法名

謹んで○○様のご仏前に申し上げます。……どうかお浄土で私たちをお導きください。ご哀悼の意を表しいたします。
お仏飯にパンをお供えしてもよい

ナモアミダブツ
親鸞聖人はナモと読み仮名をふっているから

☆☆☆☆☆
今のお寺は洋装で結婚式もできるのか……

難易度1/5 推薦度3/5



『慈悲の光:浄土三部経』
瓜生津隆真(浄土真宗)
中央公論新社(2000)


浄土に生まれた菩薩、
自分の思いにとらわれることなく自由自在

方一尺の天地 水馬、しきりに円を描ける
汝、いずこより来たり
いずこほ旅せんとするや ヘイ、忙しおましてナ。
村上志染

仏法には明日と申すことあるまじく候。蓮如

キリスト教においては神は愛であると同時に厳しい審判者である。柳

つねにわれらを照らす大悲の風
だれが風を見たでしょう

智慧、智は方便、慧は般若
仏の教えは心の物指し
懺悔=クシェーマ

浄土は直線的で左右均衡であり、
日本のような不均衡を尊ぶ観念はない
浄土では人工的な音である音楽が流れる

現世での復讐を来世に期待するフランスの老夫婦
ユダヤ教の買い戻しの長子制度、
いったん子供を神に返してから買い戻す

子供は仏様からの預かりもの

英語のライバルの語源は、同じ水を共に使う者
敗壊の菩薩は役所と同じ

宗教の原点は、明日のことを思い煩うな、未来の心配をするな。
戦後の農地解放でお寺の土地を取り上げたため財源を失ったお寺は葬式仏教として民衆を相手に営業を始めた。
農耕的自然を悪として退治することを教えたのが釈迦。
極楽世界は林野庁そのものの人工世界、すべてが人工で自然は一つもない。
宗教心は自然に近づいたら出てくるものではない。
以上、ひろさちや

☆☆☆☆☆
奥本大三郎、瓜生津隆真、ひろさちやの鼎談が面白い。

難易度3/5 推薦度3/5



『親鸞』
三木清(哲学者)


体験に裏打ちされた思想
宗教は体験ではなく真理の問題
美や文芸とみてはならない
賛歌と懺悔
後悔ではない、後悔には自分の力に対する信頼がある

絶対的なものに任せたとき言葉は聞くものとなる、現実が自己を語る
無常を語らない親鸞、倫理実践的に、無常を超えて罪悪感に

機とは自覚された人間存在
機:未だ発現しない可能性、相関性、対応性
末法と破戒と無戒、無戒は破戒に劣る
悪人正機の説の根拠は末法思想
親鸞は弟子一人ももたず
親鸞めづらしき法をもひろめず

三顧転入
万行諸善の仮門=19願⇒善本徳本の真門=20願⇒選択の願海=18願

教行信証で唯一仏典でない引用は論語
世間の法については論語によるべきとした、
儒教のヒューマニズムを重んじた
仏法があるによって世間の法たる仁義礼智信が出てくる

☆☆☆☆☆
親鸞は儒教の素養もあるようだ。
仏法から儒教が生まれる見たのかも。

難易度3/5 推薦度3/5



『死の解決:仏教の妙処』
江部鴨村(仏教学者、印度哲学、浄土真宗)
潮文社(1996)


妻子珍宝及王位、臨命終時不随者。
妻子も珍宝もおよび王位も、
命終の時にのぞんで随わざるものなり

独生独死、独去独来。

生死のなかに仏あれば生死なし。

死にたいする絶望的あきらめと達観的あきらめ

我も人も生まれるということもなく、
また死ぬるということもない。
かような道理をさとるならば、彼は無上の人である。

悟った人も肉体上の苦痛は感じるが精神上の苦痛は感じない。

人間万事塞翁が馬

一仏成道して法界を観見すれば、草木国土ことごとく仏と成る

☆☆☆☆☆
生まれることもなく、死ぬこともないことを悟る、か。

難易度3/5 推薦度3/5

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宗教歳時記(角川ソフィア文庫) [本(仏教]

『宗教歳時記』
五来重(仏教民俗学)
角川ソフィア文庫(2010)


鏡餅と鏡花は
仏教行事の修正会と修二会の荘厳だった

造花と鏡餅⇒花より壇供⇒花より団子

京都では、けつねうろん

彼岸は仏教以前から日本民族の農耕儀礼

真言念仏、
節があり太鼓や鉦をたたきササラをすりながら踊る

華麗な王朝絵巻の葵祭の背後のみあれ祭と御蔭祭

七夕がなぜたなばたなのか、棚幡
棚にまつる、お盆の精霊送りと同じ、五色の幡を立てる

くんち、九日

霊魂昇華説。
死霊が浄化されて祖霊となり、祖霊が浄化されて氏神となる

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度3/5

日本化した仏教とその文化がわかり興味深い

・今日の一言(本文より)
暑さ寒さも彼岸まで。
热至秋分,冷至春分。
No heat or cold lasts beyond the equinox.
더위도 추위도 춘분·추분 무렵이 고비.

タグ:五来重
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カラー版 ブッダの旅(岩波新書) [本(仏教]

『カラー版 ブッダの旅』
丸山勇(フリーカメラマン、インド)
岩波新書(2007)


釈迦族の生活圏はタラーイ盆地

ネパールとインドに
それぞれカピラ城と主張する遺跡がある

アングリマーラ、
バラモンに師事、師の妻に誘惑されるも拒絶、
讒言により師に恨まれ100人殺して
指の首飾りを作ることが解脱の道と教えられ従う

われ亡き後は、この世で自らを灯明とし、
自らを頼りとして、他のものを頼りとせず、
法を灯明とし、法を拠り所として、他のものを拠り所とするな。

もろもろの事象は過ぎ去るものである。
怠ることなく修行を完成せよ。

法は筏である。
向こう岸に渡ったら筏は捨てるべきである。
法や宗教に執着してはならない

☆☆☆☆☆
難易度2/5 推薦度2/5

自らを頼りとし、法を拠り所とし、
それでいて、
無我であり、法や宗教に執着してはならない
のだから複雑だ……

・今日の一言(本文より)
ガンガー河はインドで最も神聖な河とされ、ヒンドゥー教徒にとっては沐浴によって神々と触れあってその力をもらい、罪や穢れを浄化させ、死後には天界に生まれることを可能にする聖河である、と信じられてきた。
갠지스강은 인도에서 가장 신성한 강이고 힌두교도에게는 거기서 몸을 씻는 것으로 하느님과 접촉해서 그 힘을 얻고, 죄나 더러움을 깨끗하게 해주고, 사후에는 천계에 태어날 수 있게 해주는 거룩한 강이라고 믿어져 왔다.
恒河在印度被认为是最神圣的河,印度教徒一直相信,通过沐浴与神接触并得到力量,净化罪行和污秽,死后能去天堂的圣河。
The Ganges River is believed to be the most sacred river in India, and Hindus believe that bathing in it lets them commune with the gods and receive their power, purifies their sins and corruption, and allows them to be born in heaven after death.

タグ:丸山勇
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信に生きる:親鸞(仏教を生きる9) [本(仏教]

『信に生きる:親鸞』
阿満利麿(日本宗教思想史)
中央公論新社(2000)


親鸞が法然の弟子になったのは
ひとえに後世を助かるため
無意味な労働の悲惨さ
法然は親鸞に、
ひたすら生死を出る道をただ一筋に説いて聞かせた。
親鸞はとことん納得して法然の門に入った
親鸞の宗教的問いは善悪にかかわること

法然まで念仏は死者の鎮魂慰霊を目的とした
念仏の行者が浄土に生まれて仏となり人々を仏へと導く。還相回向
才能もまた増長せる煩悩だ。徒然草
一闡提=イチャンティカ
釈迦はまずアジャセに父を殺したのは幻だと説いた
親鸞の二度の弾圧に対する態度の違い
親鸞と理解の同じ弟子性心

大逆事件に連座して無期懲役となった高木顕明
ハワイで布教した今村恵猛

宗教的見地からは国家と盗賊は同一。阿満

国家にノーと言えるのは家を背景としている。
個人は国家が簡単にコントロールできる。ひろ

幸せと宗教は無関係。
悟りを開くということは幸せとは関係がない。阿満

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度3/5

悟りと幸せって関係ないのか……
才能もまた煩悩ってなかなか面白い。

・今日の一言(本文より、夏目漱石)
世のなかには悪人という人間はいない。善人が突如悪人になるからおそろしい。
세상에 악인이라는 별종의 인간이 없다. 선인이 갑자기 악인으로 변하기 때문에 두려운 거야.
世上没有叫坏人的,好人突然变成坏人所以才可怕。
そんな鋳型に入れたような悪人は世の中にあるはずがありませんよ。 平生はみんな善人なんです。少なくともみんな普通の人間なんです。それが、いざという間際に、急に悪人に変るんだから恐ろしいのです。
이 세상에 악인이라는 별종의 인간이 있다고 생각하나? 그런 틀에 박힌 악인은 있을리가 없어. 보통 때는 다 선인이야. 적어도 모두 보통 인간인 거지. 그랬던 것이 결정적인 순간에 갑자기 악인으로 변하기 때문에 두려운 거야.
There is no such thing as a stereotype bad man in this world. Under normal conditions, everybody is more or less good, or, at least, ordinary. But tempt them, and they may suddely change. That is what is so frightening about men.

タグ:阿満利麿
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密教の哲学(講談社学術文庫) [本(仏教]

『密教の哲学』
金岡秀友(印度哲学)
講談社学術文庫(1989)


古代インドの密教、金剛乗Vaira-yana
大悲mahakaruna

三明六通。
自他の運命をみぬく宿命通、
時間空間の制約をはなれてすべのものを正しくみぬく天眼通、
すべての煩悩を断ち切る漏耳通、
他人の心をみぬく他心通、
すべてのできごとを聞き知る天耳通、
いかなる境涯にあっても自由自在な神足通

空海の六大体大説
六つの根元的なもの。地、水、火、風、空、識
知覚に直接訴える表現を通して悟性の働きを起こすものがマンダラ
四曼説。大、三、法、羯
六大体大四曼相大
大マンダラ、仏と菩薩を描く
三昧マンダラ、仏具のみ描く
法マンダラ、文字のみで描く
羯磨マンダラ、宇宙のありとあらゆる動き
古来のインド医学では八葉の蓮華は人間の心臓の形状を表す
大日如来 Maha-vairocana-tathagata
法界体性智 dharmadhatu-svabhava-jnana
大円鏡智 adarsa-jnana
平等性智 samata-jnana
妙観察智 pratyaveksana-jnana
成所作智 krtyanusthana-jnana
空海の断穀は二年四ヶ月、断水も二ヶ月余り
空海は弥勒の兜率天に生まれようとしたか

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度4/5

空海はほとんど超能力者扱いだな。

・今日の一言(本文より)
世界と自己とを、それぞれ大宇宙と小宇宙にみたて、その感応を想定する一種の宇宙論的な生産原理や医学を説くのが密教である。
세계와 자기를 각기 대우주와 소우주로 삼고 그 감응을 상정하는, 일종의 우주론적인 생산원리나 의학을 가르치는 것이 밀교이다.
设想把世界和自己看做大宇宙和小宇宙,用其相互感应来说明一种宇宙论性生产原理和医学是密教。
Esoteric Buddhism views the world and self as a macrocosm and microcosm, and explains a type of cosmological production theory and medicine which is based on this assumption.

タグ:金岡秀友
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日本人と浄土(講談社学術文庫) [本(仏教]

『日本人と浄土』
山折哲雄(宗教史、思想史)
講談社学術文庫(1995)


手に印を結び、口で真言を唱え、
心に仏を観想することによって、
仏と行者が合体する。
金剛薩垂菩薩、
大日如来の教えを直接聞いた空海

不動明王の肌は赤子の肌

如来は無性、
菩薩は両性具有、
明王は男性、
梵天と帝釈天は女性

豊麗な女神の西院曼荼羅
厳島神社の平家納経、金銀の贅を尽くしたもの
十羅刹女の一人、黒歯
山中浄土観の成立
来迎図と二河白道図
国土の七割が森林や山岳なのは日本以外では北欧の三国ぐらい

日本の山の三点セット:浄土、賽の河原、地獄谷
なにごとの おはしますかは 知らねども かたじけなさに 涙流るる。西行

密教瞑想とは、口に真言陀羅尼を唱え、
印を結んで身体を動かし、
護摩を焚いて嗅覚を刺激する。
五官の機能を刺激し活性化すると、
自然にいろいろなイメージが眼前に現れてくる。
ついに大日如来が現れ、自分の方に近づいてくる。
そして自分の身体と合体する。
これが即身成仏の瞬間である。

日本の曼荼羅は山と森が中心

聖教と和歌とは、はやく一つなりけり。源信
正法眼蔵を毎晩読んでいた良寛
日蓮上人はお酒好き
インドの霊鷲山、300-400mの禿げ山
親鸞の海上浄土のイメージ

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度3/5

『方丈記』の記述があったけど、
内容が蓮如の白骨のお文にそっくりだ。
蓮如も『方丈記』を読んだということかな。

・今日の一言(本文より)
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
祗园精舍之钟声,奏诸行无常之响。
기원정사의 종소리, 제행무상을 알린다.
The temple-bell proclaims the vanity of earthly things.

タグ:山折哲雄
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空海[真言宗](京都・宗祖の旅)(淡交新書) [本(仏教]

『空海[真言宗](京都・宗祖の旅)』
澤田ふじ子(作家)
淡交新書(2014)


生れ生れ生れ生れて生の始めに暗く、
死に死に死に死んで終りに冥し。

蝦夷錦、
平安時代に珍重された蝦夷からの献上物、
唐で織られたもの

虚空蔵聞持の法
最澄空海の入唐、804年
親友の橘逸勢
空海の弟子の高丘親王
理趣経

山高故不貴 以有樹為貴 人肥故不貴 以有智為貴
東寺、教王護国寺、金光明四天王教王護国寺秘密伝法院
五重塔、54.8m
随心院、小野小町宅跡の伝
泉涌寺、観音堂の楊貴妃観音

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度3/5

前半が空海の伝記、後半は京都の真言宗の寺の紹介。
ちょっとした小説風に書かれている。

・今日の一言(本文より)
水清ければ魚棲まず。
Clear water does not breed fish.
물이 맑으면 고기가 놀지 않는다.
水至清则无鱼。

タグ:澤田ふじ子
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飛鳥大和 美の巡礼(講談社学術文庫) [本(仏教]

『飛鳥大和 美の巡礼』
栗田勇(フランス・サンボリズム)
講談社学術文庫(1996)


和辻哲郎の『古寺巡礼』は
日本の美がギリシャローマ的、
ルネサンス的物指ではかられている

地上におけるすべての時間的なるもの、
束縛をこえて達し得た、人間存在のもっとも清浄な、
最も円満な、最も永遠な姿のシンボルである。
ヤスパース

天寿国曼陀羅繍帳、中宮寺、飛鳥時代、
太子の妃橘大郎女、
常世の国のイメージを反映しながら弥勒浄土を平面的に写したもの

高松塚の壁画、作者は高句麗系の帰化人の黄文連本実
弥勒信仰に結集した青年貴族戦士集団花郎
弥勒系仏教反乱
長谷寺の観音、一木造りで日本最大
広隆寺の創設者、秦河勝、宝冠弥勒

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度3/5

歴史上の釈迦が登場する前に過去七仏の信仰があった
これは誤読ではないの?

・今日の一言(本文より)
上求菩提、下化衆生。
菩薩が上に向かっては菩提を求め、下に向かっては衆生を教化する。
First attain enlightenment, then instruct and save all beings from sufferings.
위로는 깨달음을 구하고 아래로는 중생을 교화한다.

タグ:栗田勇
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正法眼蔵(一)全訳注(講談社学術文庫) [本(仏教]

『正法眼蔵(一)全訳注』
増谷文雄(宗教学、仏教学)
講談社学術文庫(2004)


人のさとりをうる、
水の月にやどがごとし。
月ぬれず、水やぶれず。
人が悟りを得るのは、
水に月が映るようなものである。
月も濡れない、水もわれない。

尽十方世界、是一顆明珠。
長髪長爪、三四寸の爪の僧侶もいた宋
トイレに入るとき指を三度鳴らす

迎山の弟子妙信尼
懺悔はただ心においてするのみならず、
また口にいいあらわすことを肝要とする

仏法は悪いことをするなと聞こえるもの
たとい三歳の童子にいい得ようとも、八十の老翁も行じえまい。

まず衣食の心配がないようにして
心おきなく勉強しようという者には学問をする資格はない。

臨済の評価が最高だったのが巻が進み低下すること

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度3/5

各章に開題がついていてわかりやすい。
蘇東坡は悟っていたのか。

有時は主体的時間論
時は去らず過去も未来も今の中にある
すべての存在は時間を含み、時間のない対象など存在しない

仏とは過去と未来を観るもの。
悟るとは自らの過去と未来を観る、故に迷いがない。

・今日の一言(本文より)
自己をはこびて万法を修証するを迷とす、万法すすみて自己を修証するはさとりなり。
자기가 움직여 불법(佛法)을 득도(悟)하려고 하는 것은 미혹이고, 불법이 여기에 와서 자기를 득도시켜주는 것이 깨달음이다.
任运自己去修证万法为之迷,由万法来修证自己为悟。
運自己修證萬法謂之迷,萬法進前修證自己謂之悟。
Delusion is one's practicing and authenticating myriad things while carrying one's self to them. Enlightenment is myriad things' naturally practicing and authenticating the self.

タグ:増谷文雄
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たのしい仏像:ゼロからわかる仏像入門 [本(仏教]

『たのしい仏像:ゼロからわかる仏像入門』
飯泉太子宗(文化財修復)
廣済堂出版(2008)


明王は密教のみ
如来・菩薩・明王・天部・聖僧
薬師如来の子供が日光菩薩と月光菩薩

大日如来には立っている像はない
口を開いているのが"阿"閉じているのが"吽"
岩にはられて動かせないのが磨崖仏

広隆寺半跏思惟像は国宝第一
東大寺すしゃない仏溶けて湯のようになった
臼杵磨崖仏は頭部は外れたまま立った

首がつながるからリストラ避け
唐招提寺千手観音像は間違った修復がされていた

☆☆☆☆☆
難易度1/5 推薦度4/5

本当に千本あるタイプの千手観音像は修復大変だな。

・今日の一言(本文より)
そのときに、オリジナルとはちがった位置に取り付けてしまったようで、複数の取り付け跡がみつかったのです。
그 때 원래와 다른 위치에 붙여 버린 것 같은 여러 번의 설치 흔적이 발견됐습니다.
那个时候,好像安装在了和原来的不同地方的位置,我们发现了几处安装过的痕迹。
At the time of repairs it seems that they accidentally reattached the arms in positions different from the original, so we found several traces of them being attached elsewhere.

タグ:飯泉太子宗
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人は死んでもまた会える:仏教が教える永遠の絆(青春新書プレイブックス) [本(仏教]

『人は死んでもまた会える』
ひろさちや(宗教評論家、仏教原理主義者)
青春新書プレイブックス(2015)


たいていの人は死者に対して負い目を感じている
妻に先立たれた夫はすぐ死ぬ。
仏陀は死後の世界について考えるなとした
禅僧の修行は死後について考えないためのもの

死者はお浄土で仏弟子となって、
仏の指導を受けておられるのだから、
われわれが死者にしてあげられることは何もない。
南無、おまかせする
神/仏がわたしを信じさせてくれる
極楽世界の住民は、朝食の前に他の仏国土に出掛ける。
釈迦仏の仏国土であるこの娑婆世界も含まれる
浄土は仏道修行する場所
わたしたちのみんなが、
お浄土からちょっと朝飯前に、
この娑婆にやって来ている
願生の菩薩
法然の教えはふるさと浄土論

父と母に呼ばれて仮の客としてこの世界に来たのだから、
心を残さず故郷に帰ればよい
観音菩薩は極楽世界にいて、娑婆世界に遊びにくる
あなたもわたしもみんなも観音様と信じる
親は子と同じ年齢、子ができて親となったのだから

優秀な二割の社員が全体の売り上げの八割を売り、
残りの八割の社員が二割を売っている。パレートの法則

演技はplay、すなわち遊ぶ
煩悩を学ぶためにこの娑婆世界にやってきた
この世には本質的な和解はない

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度3/5

みなが浄土から来た観音菩薩と考えて生きるのが浄土仏教だ。
これはかなり大胆な考え方だけど、面白いと思う。

・今日の一言(本文より、シェークスピア『お気に召すまま』)
All the world's a stage, and all the men and women merely players.
世界はすべてお芝居だ。男と女、とりどりに、すべて役者にすぎぬのだ。
整个世界是个舞台,男男女女都是演员而已。
모든 세상은 하나의 무대이고 모든 남녀는 그저 배우일 뿐.

タグ:ひろさちや
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科学するブッダ:犀の角たち(角川ソフィア文庫) [本(仏教]

『科学するブッダ:犀の角たち』
佐々木閑(仏教学、工業化学)
角川ソフィア文庫(2013)


瞑想して真理を知るという点で
科学者とブッダに違いはない
科学と仏教は
同一の世界観に立つことができる

もともと無限というのは、
ある手順を繰り返すことを意味していた。
無限を実体視して無限という「もの」があると考えたカントール

ポアンカレは人間の肉体機能が持つ特殊性から、
幾何学という領域が生まれてくる家庭を説明した

科学と仏教の共通点を列挙して、だから仏教が必要だという愚論

華厳経にフラクタルを見たり、
法華経と量子論をくっつけたり、
宇宙論にマンダラを持ち込んできてもなんの意味もない。

仏教の基本特性。
超越者の存在を認めず、現象世界を法則性によって説明する。
独力の領域を肉体でなく精神に限定する。
修行のシステムとして、出家者による集団生活体制をとり、
一般社会の余り物をもらうことによって生計を立てる。

教団の規則変更。たとえ意見の異なる者同士であっても、
一緒に集団行事を行う限りは破僧にはならない

ある人がブッダになるためには、
過去において別のブッダに出会い
そのブッダに向かって
「自分もブッダになりたい」という決意を示さなければならない

並行世界のアイデア

究極の真理へと到達するために精励努力し、
心、怯むことなく、行い、怠ることなく、
足取り堅固に、体力、知力を身につけて、
犀の角の如くにただ独り歩め

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度3/5

科学、進化論、数学、仏教の解説。

科学と仏教に共通する人間化の流れ
科学と仏教は神を追放する
科学は平等性を呼び出す。
地球、人類そして自己、世の中に特別なものはない
著者は並行宇宙を評価しているので、この宇宙すら唯一と見ないようだ。

反バラモン教の立場に立ってブッダが興した仏教
というのはどうだろう?
中村元は明確に否定していたけど。

・今日の一言(本文より、クロネッカー)
God made the integers, all else is the work of man.
神は整数を作られた。それ以外のすべては人間が作ったものだ。
하나님은 정수를 만드셨고 나머지 모든 수는 인간이 만든 것이다.
上帝创造了整数;其它一切都是人造的。

タグ:佐々木閑
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仏教:<不安>の時代の羅針盤(ワードマップ) [本(仏教]

Bukkyo_fuan.jpg 『仏教:<不安>の時代の羅針盤』
武田鏡村(日本仏教史、雑誌編集)
新曜社(1987)


この世には、爪の上の土ほどのものといえども、
常恒・永住にして
変易することのないものは存しない。
増阿含経14-4

過去を追うな。未来を願うな。
過去はすでに捨てられ、
未来はまだ来ていない。
一夜賢者の偈

無常、アニティヤ
煩悩、クレーシャ

米のことを菩薩という
外科手術を行った釈迦の弟子、耆婆

世自在王⇒法蔵比丘⇒阿弥陀如来
閻魔大王も阿弥陀如来の分身

ソープランド経営者が立てたセックス観音
聖天、歓喜天、セックスを全面肯定

禅においては矛盾は歓迎すべきこと

受持法華名者,福不可量
法華の名を受持するものは、福量るべからず。
題目を唱える根拠

虚空蔵求聞持法、空海や道鏡も
宇宙そのものが大日如来、宇宙は地水風空識の要素から成る

源信も極楽の中心に行くことができずと弟子が伝える
逆修、生前に善根を積むこと

男女貴賤ことごとく、弥陀の名号称するに、行住座臥もえらばれず、時処諸縁もさわりなし。親鸞、高僧和讃22
男女貴賤等皆同,但稱彌陀之名號. 行住坐臥不選擇,時處諸緣無障礙。

正しく強く生きるとは、銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである。宮沢賢治『農民芸術概論綱要』
바르고 강하게 산다는 것.그것은 자신 안에서 은하계를 의식하고 그에 따라 나아가는 것이다.

われ日本の柱とならん。われ日本の眼目とならん。われ日本の大船とならん。日蓮
나는 일본의 안목(眼目)이 되겠노라, 나는 일본의 대선(大船)이 되겠노라,
I will be the pillar of Japan. I will be the eyes of Japan. I will be the great ship of Japan.
我是日本之柱,我是日本之眼目,我是日本之大船。

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度3/5

宮沢賢治は神秘的だな。

・今日の一言(本文より、Sutta Nipata 149)
あたかも母が己れが独り子を、命を賭しても護るように、一切の生けとし生けるものに対しても、無量の慈しみの心を起こすべし。また全世界に対しても無量の慈しみの意を起こすべし。
Just as a mother would protect with her own life her own son, her only son, so one should cultivate an unbounded mind towards all beings, and loving-kindness towards all the world.
正如一位母亲会不顾自己的生命来保护她唯一的孩子,人同样应培育对众生和世界无量的慈心。
마치 어머니가 목숨을 걸고 외아들을 아끼듯이, 모든 살아 있는 것에 대해서 한량없는 자비심을 내라.

タグ:武田鏡村
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華厳とは何か [本(仏教]

『華厳とは何か』
竹村牧男(仏教学、宗教哲学)
春秋社(2004)


花が国土を飾るという意味の題名
華厳経の主題は菩薩道

阿頼耶識が大円鏡智に:
 宇宙の森羅万象を照らし出す智慧
末那識が平等性智に:
 自他平等性を覚る智慧、慈悲を発す
意識が妙観察智に:
 さまざまな事象を公平無私に正確に判断、説法へ
前五識が成所作智に:
 本願を実現する智慧

法身=大日如来=神、
報身=阿弥陀如来=聖霊、
化身=釈尊=イエス

普荘厳童子が菩提心を起こし本願を立て
修行を重ねて毘盧舎那仏になった

宇宙全体が仏である
摩耶夫人、毘盧舎那仏の母、あらゆる過去現在未来の仏の母
善財童子の求道遍歴
如来蔵思想。どんな人もすでに如来の胎児を有している

趙州和尚、因みに僧問う、「狗子に還って仏性有りや」。
州云く、「無」。無門関

よくみれば なづな花さく 垣ねかな。芭蕉

キリスト教でも神と人が断絶しているわけではない。
神われらとともにいます

東海道五十三次、善財童子の53人の善知識訪問に由来

存在と時間の一致を説く道元の有時

教行信証の華厳経の引用

龍樹の中論は縁起すら否定している

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度3/5

p164新幹線が走る。私は見る。
これはそもそもどちらも日本語としておかしい。

p179言葉の表すものは隣接する他の言葉との関係で決まる
間違い。生み出す行為が違う、
そもそもなぜ関係で決まるかを考えなくてはならない

縁起の故に無自性、無自性の故に空
時間前後に支えられそれ自体というものはないのがあらゆる存在である、
自体のない存在に対しては行為を得ることができない

・今日の一言(本文より)
一人一切人 一切人一人 一行一切行 一切行一行 是名他力往生。十界一念 融通念仏 億百万遍 功徳円満。
一人一切人、一切人一人、一行一切行、一切行一行、是れを他力往生と名づく。十界一念、融通念仏、億百万遍、功徳円満。
我念佛之功德,融通于一切人,一切人念佛之功德,融通于我。且念佛之功德,融通于一切行,一切行之功德,融通于念佛之一行,一切之功德,于此圆满,而往生净土也。
一人はみんなのために、みんなは一人のために、一つの念仏はすべての修行と等しく、すべての修行が一つの念仏にこもっており、みんなの力を合わせるのでこれを他力往生と呼ぶ。ひとたび念ずれば、お互いの念仏が共鳴して何倍にもなり、すべての世界で仏の力が満ち足りるのだ。
한 사람은 모두를 위해, 모두는 한 사람을 위해, 한 번의 염불은 모든 수행과 같고, 모든 수행은 한 번의 염불에 담겨 있고, 모두의 힘을 합하기 때문에 이것을 "타력왕생(他力往生)"이라고 부른다. 한 번 빌면 서로의 염불이 공명되고 몇 십 배, 몇 만 배로 커지고 전 세계에 부처의 힘이 골고루 미친다.
One for everyone and everyone for one, one prayer is equivalent to all practices and all practices are in one prayer, and since this combines everyone's power it is called, "Going to the Pure Land by the power of others". Once you pray, everyone's prayers resonate and increase manyfold, and Buddha's power becomes full in all worlds.
One for all and all for one. A prayer is all acts and all acts are a prayer. Since this combines everyone's power it is known as, "going to the Pure Land though the power of others". Once you pray it will resonate with everyone's prayers and multiply making Buddha's power strong enough for all worlds.

タグ:竹村牧男
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にこにこ法話 ミーちゃんのおねがい [本(仏教]

mechan.jpg 『にこにこ法話 ミーちゃんのおねがい』
長谷川岱潤(浄土宗)
戒法寺(1993)


医者の忠告を聞いていれば、
医者に金を払う必要はない。
タルムード

お釈迦様のお誕生日
花まつりと命名したのは
明治時代の浄土宗のお坊さん

キリスト教では、結婚式はこれからの生活を誓うことが式の中心
仏教では、二人の出会いを感謝することが中心

率都婆は五重の塔、四つのくびれがある

増上寺の除夜の鐘を聞いて、
それから地下鉄に乗って成田山に

お墓に水をかけることは餓鬼供養

☆☆☆☆☆
難易度1/5 推薦度3/5

子ども向けの仏教本。
東京のお寺の本なのに、
関西の古本屋まで旅してきたのは不思議だな。

・今日の一言(本文より)
全国各地から出雲に集まってきた神様は、各自地元からそろそろ結婚させたいと神様が思う人や、結婚したくて神様にお願いしている人の名簿を、それぞれ持ってくる。
전국각지에서 이즈모에 모여든 신들은, 각자 자기가 사는 지방에서 슬슬 결혼시켜야겠다고 생각하는 사람들이나, 결혼하고 싶어서 신에게 빌고 있는 사람들이 적혀 있는 명부를 가지고 온다.
众神云集于此,各自持着本地神赐之婚或祈求婚姻的人的名单。然后,从阴历10月11日到17日这七天之间,核对了各个神拿来的名单,一对一对地筛选,神们进行讨论,决定夫妻。据说只有这个会议上决定的男女由现在起一年内会结婚。
The gods gather in Izumo from all over the country and bring a list of names of people from their neighborhoods who they want to let marry or that want to get married and prayed to them for help.

タグ:長谷川岱潤
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道元の時間論 [本(仏教]

do_jikan.jpg 『道元の時間論』
新保哲(東洋倫理思想史、日本思想史)
雪華社(1985)


生死とは冬春というようなもの。
冬そのものが春になるのではなく、
生そのものが死となるのではない

過去的なるものの現在とは記憶、現在的なるものの現在とは直接的知覚、未来的なるものの現在とは期待である。
The present of past things is the memory, the present of present things is direct perception, the present of future things is expectation.

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度2/5

生そのものが死となるのではない
生と死は別物と。

・今日の一言(本文より、聖書、マタイ4:19)
Follow me! and I will make you fishers of men.
我に従いきたれ、然らば汝ら人を漁る者となさん。
나를 따라오너라. 내가 너희를 사람을 낚는 어부로 삼겠다.
来跟从我,我要使你成为得人的渔夫。

タグ:新保哲
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浄土教とキリスト教:宗教における救済と自覚 [本(仏教]

jodo_crist.jpg 『浄土教とキリスト教:宗教における救済と自覚』
南山宗教文化研究所
春秋社(1990)


浄土真宗というものはプロテスタントとそっくりで、
両方ともきっと同じ悪魔のわざだ。
カトリック宣教師

仏教の救済の原語は、uttarana, paritrana
親鸞にとって信心を得ることは新しく智慧を得ること
浄土の慈悲は往生して仏となりて衆生を利益すること

往生した心地す。決定往生。法然。
親鸞は法然の言葉を具体化した
親鸞は還相廻向を死後と考えなかった。寺川
還相とは如来の働きに参加すること。信楽
キリスト教の終末の働きはすでに現在働いている。八木
摂取の益をこうむるのは平生のときなり。法然
宗教の言葉の意味は特定の生き方へのコミットメントを表現

東方教会のイエスの祈りは称名念仏に近い

自我と自己の区別、エゴとプシュケー、
理性とレーベン、末那識と阿頼耶識
名号を称うるは、賛嘆、懺悔、願生を表す。親鸞
ストゥーパ信仰から浄土教へ
キリスト教は人間の肉欲や感情を否定的なものと見ない
浄仏国土、成就衆生。龍樹『大智度論』
仏の国土を浄らかにして衆生を成就する
この世に仏国土を成就する発想へ
無縁の大悲、いつか縁ができる
言葉とその表現するものの違い、南無阿弥陀仏においては一致する

本当の往生というのは浄土のないところで浄土の功徳を生きていく、
つまり自分は浄土に行かないという覚悟を持って、
この世で智慧と慈悲に立った人間の交わりを一歩一歩実現していこうという、
これが実は往生なのだ。
寺田

親鸞は浄土の具体的描写を嫌っていた

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度3/5

親鸞は法然の言葉を具体化した、というのはまさにその通りだと思う。
複数の著者によって解釈が違うのが面白い。
特に往生をどう解釈するかわかれる感じだ。

・今日の一言(本文より、聖書、マルコ1-15)
神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい。
The time is fulfilled, and the Kingdom of God is at hand! Repent, and believe in the Good News.
때가 되었다. 하나님 나라가 가까이 왔다. 회개하고, 복음을 믿어라!
日期满了,神的国近了!你们当悔改,信福音!

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命ひとつ:よく生きるヒント(小学館101新書) [本(仏教]

『命ひとつ:よく生きるヒント
大峯あきら(哲学、俳人、仏教思想家)
小学館101新書(2013)


する句はよくない、なる句がいい。芭蕉
物の見へたる光、
いまだ心に消えざる中にいひとむべし。
存在が光芒を放つ瞬間を言葉にせよ。
紀貫之に反対した松尾芭蕉の詩論
芭蕉は仏頂禅師について禅の修行をした

ヘルダーリンと芭蕉の共通点
詩を作ること、凡ゆる人間のいとなみの中でもっとも無邪気なもの。
ヘルダーリン

花鳥にも、人間に宿る如く宇宙の生命は宿っている。虚子
自然を愛する気持ちはヨーロッパ人の方が強い

言葉で言えない真実とは、
その人の思想が不完全で不明瞭に過ぎない
ヘーゲル

詩においては、人間は物が物自身について語るのを聞く。
マックス・ピカート

人間は真実の言葉である仏の名号を聞くことによって初めて救われる。
人間を救うものは物質でもなければ観念でもなく、
ただ、仏それ自身であるところの言葉である

永い生命の歴史の流れの中にあって、
たくさんの生命個体たちとつながり合っている命だから、
大事にしよう。
偶然と苦労の子たる汝人間よ!妖精シーレン

仏教は釈迦個人の教えではない
仏教とは、仏が説いた教え、
仏=法について説いている教え、
私たち自身が仏になっていく教えだ。
長尾雅人

惑染の凡夫、信心発すれば、
生死即涅槃なりと証知せしむ。教行信証
法蔵菩薩の世界とは、
阿弥陀如来と個体としての衆生とがまだ分かれていない世界
法蔵菩薩とは、
一切群生海のこの願いをはっきりと洞察し自覚し、
その願いに答えた存在
如来が自分を捨てて一切群生海の身になってしまい、
その苦悩を自分自身の苦悩として悩み、
求めている問題が如来自身の問題となった

衆生を救うとは菩薩が自分自身を救うということ
信仰や悟りとは、
個体が自己の内なるこの大生命の中に生かされている自分自身を発見すること

苦しいときは如来や神とともにあることを信じる、
できなれば現状に任せよ、
できなければ泣き叫べ。
清沢満之

阿弥陀は阿弥陀という一つの実体の形を持たず、
変幻自在に宇宙の森羅万象に現れている

花になくうぐひす、みずにすむかはずのこゑをきけば、いきとしいけるもの、いづれかうたをよまざりける
Hearing the cries of the bush warbler among the blossoms or the calls of the frog that lives in the waters, how can we doubt that every living creature sings its song?

初めに言葉があった。言葉は神とともにあった。言葉は神であった。
In the beginning was the Word, and the Word was with God, and the Word was God.

わたしは復活であり、命である。わたしを信じる者は、死んでも生きる。生きていてわたしを信じる者はだれも、決して死ぬことはない。このことを信じるか。ヨハネ福音書11-25
Jesus said to her, "I am the resurrection and the life. He who believes in me will still live, even if he dies. Whoever lives and believes in me will never die. Do you believe this?"

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度5/5

これは新書とは思えない凄い濃い本。
言葉とは何か、宗教とは何かを深く語っている。

仏教は単に仏陀の教えではなく、
1.仏が説いた教え
2.仏すなわち、法についての教え
3.仏になる教え
の三つの意味があり、これは歴史上のブッダの発言から確認できるのだ。
1.だけにこだわると仏教の本質を見失ってしまうのである。

・今日の一言(本文より)
ねがはくは 花の下にて 春死なむ そのきさらぎの 望月のころ
원컨대 꽃 아래에서 봄에 죽고 싶다 그 2월 보름달 떴을 때.
I hope to die with flowers in spring, in February, under the full moon.
我愿在春天的花下死去,就在那二月月圆之时。

タグ:大峯あきら
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新羅の浄土教・空也・良源・源信・良忍(浄土仏教の思想 第6巻) [本(仏教]

『新羅の浄土教・空也・良源・源信・良忍』
石田瑞麿(仏教学、日本仏教)
講談社(1992)


元暁617-686の踊り念仏、
空也、一遍の源流か

早くは阿弥陀仏の極楽と
弥勒菩薩の兜率天は同一視

一つ二つと数えて九つまでつをつけていうのに、
十だけどうしてつがつかないのか?
―― 五つにつが二つあるから。

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度2/5

歴史考証の本

・今日の一言(本文より)
元暁は戒を破って息子を設けて以後、俗服を着て、自ら小姓居士を名乗った。大きな瓢箪のようなものをもって、多くの村々を歩きまわりながら歌い舞って、民衆を教化した。
원효(元暁)는 불교의 계율을 어기고 자식을 만든 이후 승려의 복장을 버리고 자기를 소성거사(小姓居士)라 칭했다. 그는 큰 호리병박 같은 것을 갖고 다녔다. 또, 많은 마을을 다니며 노래 부르고 춤을 춰면서 민중을 교화했다.
韩国的僧侣元晓破戒有了儿子之后,穿着一般的衣服自称"小姓居士",拿着很大的葫芦一样的东西,走遍了很多村庄,唱着歌跳着舞来教化民众。
After Wonhyo broke the Buddhist commadments and fathered a son, he wore ordinary clothes, and called himself Soseong-geosa. He carried a big gourd-shaped thing and walked around many villages singing, dancing, and preaching Buddha's teachings to the people.



『浄土仏教の思想 第7巻 永観・珍海・覚鑁』
大谷旭雄(浄土宗)
講談社(1993)


天王寺の西門が極楽の東門にあたる

永観は善導を三昧発得の人と讃える、
法然の立宗の根拠の
善導の言葉を根拠として著書に引用

南都浄土教の永観と珍海
宗論はどちらが勝っても釈迦の恥
覚鑁の密厳浄土

夢のうちは 夢もうつつも 夢なれば
覚めての夢も うつつとぞ知れ。
覚鑁

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度2/5

この頃の念仏は、修行としての念仏だな。



『浄土仏教の思想 第10巻:弁長・隆寛』
梶村昇(日本仏教思想史)
講談社(1992)


弁長、証空、親鸞ともに、
法然の正義を顕彰しようという以外に
何の意図もなかった

戒定恵の三学も必要ないと説いた法然
法然教団の最長老信空は妥協的
旧仏教側の教学的非難に対処することを任務とした弁長

弁長は聖道門を再び取り入れて逆行したという誤解、
法然の教えを理解するのに
聖道門を知る必要があると述べたに過ぎず、
往生に聖道門が必要としたのではない

法然の無寺院主義
法然⇒信空⇒証空
もし諸行の往生が許されないからば、
因位の法蔵菩薩は何によって阿弥陀仏と成ったというのだろうか。

恵心流と親鸞、日蓮
『摧邪輪』に破った明遍、明恵は感服し懺悔したとも
嘉禄の法難の原因は隆寛の『顕選択』
報土と辺地に分けて浄土を論じる
隆寛は一念でも往生だから多念は当然という立場

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度3/5

さすがに明恵が明遍に感服し懺悔したというのは伝説だろうな。


『浄土仏教の思想 第11巻 証空・一遍』
大橋俊雄(日本中世仏教史)
講談社(1992)


証空は14歳で入室以来、
法然の直接指導を受け、
最初に学んだものが浄土門他力念仏。
他から変わったのではない

選択集の勘文の役、第三筆、
法然の代理として九条兼実に選択集の代講する

法然の行った菩薩戒経の戒
天台密教の研究
白木の念仏
法然の赤子の念仏

山賤が 白木の合子 そのままに 漆つけねば 色もない
智真が伊予国をあとにしたとき同行したのは妻の超一、娘の超二、下女の念仏房

四天王寺の西門は大阪湾に面していたので、
彼岸の中日になると、中門からは海のかなたに沈む太陽を真西にのぞむことができた。

一遍が受けた戒は叡空⇒法然⇒証空⇒聖達⇒一遍の大乗円頓戒
伴野の市で踊り念仏を始める
法華と名号は一体なり
一遍は日蓮に白布を与える

捨身往生は自力なので否定
融通念仏の正依の経典は『法華経』
真言密教は現世利益の祈祷仏教、死者の霊を認める
この世における理想のすがたこそ浄土であり、浄土はこの世にある
法然。三尺の来迎引接の形象
親鸞と一遍は六字名号
聖戒と真教の対立

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度3/5

一遍と日蓮に関係があるって不思議だな。

タグ:石田瑞麿
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行く河の流れ:物語と仏教 [本(仏教]

ikukawa.jpg 『行く河の流れ:物語と仏教』
真野龍海(浄土宗、梵語)
浄土宗(1984)


『かもめのジョナサン』は、
まったく仏教の教え、菩薩の精神を根底に持つ、
いわば準経典といっても過言ではない。

厭離穢土欣求浄土。徳川家康の旗指物
重衡は五逆の第三から第五まで犯したことになる

天台の教えでは迷いと悟りの状態を十界とする。
仏・最高の悟り>菩薩・人を救う>独覚・自らのみ悟る>
声聞・教えを聞く>天上・心定まる>人間・道を守る>
修羅・争い>畜生・おろか>餓鬼・貪り>地獄・怒り

宗論はどちらが負けても釈迦の恥
日野の重衡塚、法界寺、方丈庵

もの忘れが多い仏の弟子、周利槃特、
その墓から生えた茗荷を食べるともの忘れがひどくなるという伝説

死んだ人は誰にも害を与えない。
人に悪いことをするのは生きている人だ。
ヨハンネス、アンデルセン

Break the chains of your thought, and you break the chains of your body, too.
思考の鎖を断つのだ、そうすれば肉体の鎖も断つことになる。
ジョナサン

日蓮上人の念仏無間と非難
法然は無間の念仏が大切とした
法然の弟子安楽。天才的な美声で音曲者

☆☆☆☆☆
難易度2/5 推薦度3/5

・今日の一言(本文より、法然)
露の身は ここかしこにて きえぬとも こころは同じ 花のうてなぞ。
はかない露のようなこの身が、こちらやこちらや、どこで亡くなってしまったとしても、心は同じ蓮台、きっと浄土でお会いできることでしょう。
덧없는 이슬 같은 그 몸이 이쪽이나 저쪽이나 어디에서 사라졌다고 해도, 우리 마음은 같은 연대(蓮臺) 위에 있다. 꼭 정토에서 만 날 수 있을 겁니다.
像转瞬即逝的露水一样的自己,可能会在这里或那里,可不管在哪儿消失,我们的心都同在一个莲台上,肯定会在净土再相会。
What though our bodies, fragile as the dew,
Melt here and there, resolved to nothingness?
Our souls shall meet again, some happier day,
In that same lotus-bed where now they grow.



ojo.jpg 『往生』
真野龍海(浄土宗、梵語学)
国書刊行会(2000)


往生 Going to the Pure Land
小往生、有余往生
選択集、仏の選択

人は生まれて、死んでいくのではなく、
人は生まれて、愛して、死ぬ。

お地蔵さまは道路のそばに置く

☆☆☆☆☆
難易度2/5 推薦度3/5

在家佛教など雑誌の連載より
お地蔵さまの話が面白い。

タグ:真野龍海
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佛陀の智慧:華厳経講話 [本(仏教]

buddhanochie.jpg 『佛陀の智慧:華厳経講話』
坂本幸男(仏教学)
平楽寺書店(1956)


華厳経では信仰を起こせばその瞬間に成仏
如来は悪を持っているので地獄に行くこともできる
吾々が如来である
氾神論的な華厳経の十仏思想
仏の十身を立てて天地万物すべてのものを仏と見た

知るということは成るということである。
インドの言葉

衆生廻向、菩提廻向、実際廻向

苦悩の多いこの世界で成仏か難しいので、
修行に障害のない理想世界を作ってそこで成仏させる。浄土

太子須太拏経のアンデーシャ夫人
華厳経の婬女婆須蜜の離欲実際清浄法門。惜しみなく与える愛

☆☆☆☆☆
難易度2/5 推薦度3/5

アーナンダと新妻孫陀利、水汲み女マータンガの恋の話、いずれもとても自分勝手に思える。これが真理なら仏教は人類滅亡を目指していると言わざるを得ない。

・今日の一言(本文より)
鏡の曇りをぬぐい去れば鏡はすべてのものの姿を正しく映し出すように、人の心も煩悩を断じ尽くせば、この世界のすべてのものの真実を知る智慧が現れる。
거울의 흐림을 닦아 내면 거울이 모든 것을 바르게 비추어내는 것처럼 사람의 마음도 번뇌를 끊어 버리면, 만물의 진실을 알 수 있는 지혜가 나타난다.
就像擦掉镜子的污垢后,镜子能清楚地照出所有东西的本来样子,人的心也完全去除烦恼的话,就会产生明白所有世界真理的智慧。
Like wiping the fog from a mirror allows it to show the shapes of things correctly, extirpating evil passions from your mind will reveal prajna, which can understand the truth of everything in the world.
Like wiping the fog from a mirror will show the shapes of things correctly, extirpating evil passions from your mind will reveal prajna, which can understand the truth of everything in the world.

タグ:坂本幸男
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一遍と時衆の謎:時宗史を読み解く [本(仏教]

『一遍と時衆の謎:時宗史を読み解く』
桜井哲夫(時宗僧侶、社会思想史)
平凡社新書(2014)


大菩薩峠、遊行上人、戦前期、
戦後、阿弥衆、「世阿弥」と「お国」、
網野史学、一遍聖絵、
出生から再出家まで、旅立ちから熊野まで、
遊行の旅へ、時衆の誕生、京都に入る、
旅のなかで、入寂の地へ

江戸時代の遊行上人は制度化されて擁護、
将軍の御朱印を受けた大事業に

加持祈祷が大人気に
髪の毛の長い毛坊主

秀吉は父なしの子、本当に卑賤の生まれ、ストリートチルドレンだった

お国は末期時宗の沙弥尼
伊勢神道も天台本覚思想の影響下に生まれた
神仏の本質は同じ
法然、親鸞、日蓮みな不拝の立場だが神々の存在を否定してはいない

一遍は融通念仏を勧進する遊行聖
善悪を区別せず救おうとする時宗は、
善悪を区別して悪を救おうとする真宗に吸収されていく
真宗の聖経で機法一体を説く『安心決定鈔』は西山派

空也は、天台宗の僧で、醍醐天皇の五番目の皇子という説もあり、
念仏を唱えながら各地をまわり井戸を堀り、橋をかけた。
踊りまわって板敷きを踏みおとす人も

ふればぬれ ぬればかはく袖のうへを あめとていとふ 人ぞはかなき
さけばさき ちればおのれと ちるはなの ことわりにこそ みはなりにけれ

13世紀末キリスト教会の広まりが職業賤視の始まり。
阿部謹也

16年間で念仏札の結縁者数は251724人
徳川家の先祖は時宗の僧侶だった

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度3/5

・今日の一言(本文より)
はねばはねよ をどらばをどれ はるこまの のりのみちをば しる人ぞしる
跳びたければ跳べばいい、踊りたければ踊ればいい、若い馬のように跳ね回るという、仏の教えは、わかる人にはわかるのだから
뛰고 싶으면 뛰, 춤을 추고 싶으면 춤춰. 젊은 말처럼 뛰어다닌다는 부처의 가르침은 알 수 있는 사람에게는 알 수 있으니까.
想蹦就蹦,想跳就跳,就像少马跳来跳去,这样的佛教教义,知道的人都知道。
If you want to jump you can jump, if you want to dance you can dance, Buddha's teaching about frolicing like a young horse, some people may not understand but others will.

タグ:桜井哲夫
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親鸞のこころ:人間像と思想の核心(有斐閣新書) [本(仏教]

shinran_kokoro.jpg 『親鸞のこころ:人間像と思想の核心』
寺川俊昭(真宗大谷派)
有斐閣新書(1983)


そくばくの業をもちける身
煩悩的存在のわれわれ
願的存在の菩薩
堂僧時代には常行三昧や不断念仏をしていた

教信沙弥、聖徳太子、法然
親鸞の晩年の手紙に見る法然への思慕
阿弥陀仏のはたらきの中から、
われらのためにこの世に現れてくれた人が法然である、真宗興隆の大祖

法然は親鸞に対して『選択集』の書写を許しただけでなく、
わざわざ筆をとってその内題、
冒頭の一文に加えて親鸞(綽空)の名まで書いている。
のみならずさらに法然の肖像の図画も許して、
それに銘文として念仏往生の願文とその成就の文さえ書きしるしている。

『教行信証』は『摧邪輪』に対して『選択集』の正しさを示すもの
親鸞と法然の念仏が同じであることに反発した勢観房と念仏房
勢観房=源智
如来よりたまわりたる信心
法然は比叡山の戒律、一心金剛戒を厳しく守っていた
『選択集』の著者名は天台黒谷沙門源空
聖道の教えは歴史的ないのちを失っていた
『選択集』の真精神を顕揚することが『教行信証』

法然の吉水教団の衣鉢を継ぐ親鸞の関東同朋教団、数千人
京都に帰ったのは『教行信証』の完成のため

☆☆☆☆☆
難易度2/5 推薦度4/5

人との出会い邂逅、法然にとっては書物上の善導と遊蓮房かな。

・今日の一言(本文より)
一人いて喜ばば、二人と思うべし。二人いて喜ばば、三人と思うべし。その一人は親鸞なり。
혼자 있을 때 기쁘면 두 명이라고 생각해라. 둘이 있을 때 기쁘면 세 명이라 생각해라. 그 한명은 신란이다.
一个人高兴的时候,你应该觉得两个人在高兴。两个人的高兴的时候,你们应该觉得三个人高兴。那个人就是亲鸾。
When you are happy alone, you should think that two people are present. When you are happy with one other person, you should think there are three people present. The extra person is Shinran.



『親鸞に学ぶ信心と救い』
本多弘之(浄土真宗)
法藏館(2011)


近代教学は異安心とレッテルを貼られた
真宗大谷派近代教学は清沢満之より

十劫正覚の問題。
法蔵菩薩はみなが往生するまで仏にならないと言った。
法蔵菩薩は阿弥陀仏になっているのだから、
我々はみなすでに往生しているのに、気づいていないだけ。
証空上人の西山義
蓮如上人は否定

☆☆☆☆☆
難易度2/5 推薦度2/5

証空上人の西山義は、一遍上人に近いのではないか?



tsukizuki.jpg 『月々のことば』
武内洞達(浄土真宗)
本願寺(1982)


死の五則:
非代理性、非配分性、
非体験性、不可避性、不予測性

韓国の浄土真宗僧侶尹晩栄

聞いて考え、味わい、聞いたうえにもまた聞く。
疑いがあれば更に聞く
仏心は聞くことにより心にとどけられる

12月8日はシッタルタ太子が仏陀となった日。成道会

釈尊の時代の代表的な二つの寺院
竹林寺:大無量寿経を説く
祇園寺:阿弥陀経を説く

☆☆☆☆☆
難易度2/5 推薦度2/5

1983年のカレンダー標語の法話集。



shinshu_ho_ko.jpg 『真宗法語のこころ』
中西智海(親鸞教学)
本願寺出版社(2000)


念仏は人生に意味を与えるもの
断絶という考え方は仏教にはない。縁起の世界に断絶なし

動物には苦痛はあっても苦悩はない
お金はおがむものではなく科学は信じるものではない

念仏で浄土に行くのか
地獄に行くのか知らないという親鸞の返答は、
日蓮上人の影響

☆☆☆☆☆
難易度2/5 推薦度2/5

科学は信じるものではないというのは至言。
信じる、信じないという言葉の目的語にするものではないということ。



jodowo.jpg 『浄土を生きる』
桜井鎔俊(浄土真宗)
法蔵館(2006)


浄土肯定の二つの方法。
天親菩薩の願生心と観無量寿経の実践的方法

凡夫と仏の違いは石炭とダイヤモンドの違い

阿弥陀仏は名そのままが体
如来は体がそのままで国土であり名号

日本の小釈迦源信僧都の子供の頃のとんち
真宗の安心というものは聞くということで開けるというのが原則

☆☆☆☆☆
難易度2/5 推薦度2/5

修行より聞くこと。



jigoku_.jpg 『地獄と極楽:その現実的意味』
稲城選恵(浄土真宗、光蓮寺住職)
法蔵館(2007)


戦争の始まった十二月八日は大安吉日だった
仏教では地獄はあるものではなく、造るものである。

独来独去無一随者。
独り来たりて、独り去る、一として随うものなし

浄土真宗の教義で、
禁忌とされているのは、
神仏に対する現世祈祷

一遍上人の時宗は平生往生、
浄土宗鎮西派は臨終業成、
親鸞の平生業成

1460-1461年の大飢饉で京都でも8.2万人の餓死。
日本の人口の三分の二が餓死

信仰をうるためには知性を放棄しなければならない。カント
煩悩を断つと現実の上で越えることが可能となる。良寛など
心的事実の真理が浄土真宗の真理

死後の霊魂の有無などをきくことは、
あたかも牛の角を絞って
乳が何リットル出たかと聞くようなものだ。龍樹

☆☆☆☆☆
難易度2/5 推薦度2/5

神仏に対する現世祈祷を否定するのは、
反迷信の精神は現代的と言えるかも。



gohongan.jpg 『ご本願のすくい』
瓜生津隆真(浄土真宗)
自照社出版(2006)


他力の他は如来
他力を利他としばしば言い換える
十字名号。帰命尽十方無礙光如来
信仰は西洋の言葉。仏教は信心

北御堂と南御堂がありその前を通る通りが御堂筋

如来の本願力は、
人間が努力して出遇うものではなく、
むしろ人間の力が尽きたところに思いがけず現れ聞こえてくださる救い

☆☆☆☆☆
難易度2/5 推薦度2/5

"努力して"と"力が尽きたところ"の違いが難しい。



henreiki.jpg 『仏教思想の遍歴:空海から親鸞へ』
上山春平(哲学者)
角川書店(1977)


善の研究は
学問道徳の本に宗教がなければならぬ
という信念にもとづいて書かれている
善の研究にはキリスト教を否定し
仏教を支持する立場が示されている

中江兆民。禅を好んだ

小自我が自覚的一般者においてある意識的自己
神と同じき大自我が叡知的一般者においてある超越的自己

真の善とは真の自己を知ること。
真の自己は宇宙の本体である。
真の自己を知ると人類一般の善と合する。
宇宙の本体と融合し神意と冥合する。
宗教と道徳はここに尽きる。
主客合一の力を自得するにあるのみ

ベルクソンの純粋持続、内面的持続、
西田の純粋経験、
ジェイムズの意識の流れ

西田は現代思想の課題を仏教的観点から解決しようとした
西田。意識現象が唯一の実在である。
華厳。三界は虚妄にして、但是れ一心の作なり

竜樹は中論で釈尊が無記とした非仏教の見解を般若の空の立場から論破しようとした
あらゆるものが有るのではなくあらゆるものが無いのでもない。中道、縁起、空
竜樹の空観はカントの批判に通じる
カントの批判はソクラテスの無知の再構成であり、竜樹の空観は釈尊の無記の理論的再現
テーゼとしてのアビダルマ、アンチテーゼとしての中観、ジンテーゼとしての唯識

カントの悟性と理性の対立を
ヘーゲルは悟性と否定的理性と肯定的理性に置き換えた
悟性は経験に制限された思考
ヘーゲルの弁証法論理学。
ヘーゲル自身は思弁的論理学と呼んだ
思想の発展の理論

☆☆☆☆☆
難易度2/5 推薦度3/5

龍樹の解釈は、人によって見事に割れるな。定説はないのかな。



daijo_jo.jpg 『大乗としての浄土』
山口益(浄土真宗)
理想社(1963)


如来=真如から来た、
説法する存在

正覚を成就した仏陀が、
説法する如来となった

空に空性、空用、空義の三態がある

本願:mula-pranidhana
宿願:purva-pranidhana

龍樹が帰命する仏陀は禅家が崇敬する菩提樹下直下の仏陀ではなく、
鹿野苑で説法するに至り、如来として展開した仏陀である

仏道をきわめていく菩薩の勤修すべき五明処。
仏教学、論理学、文法学、医学、技芸学

菩薩は智慧あるが故に生死に住せず、
慈悲あるが故に涅槃に住せず。
南無阿弥陀仏:namo mitabhaya buddhaya

☆☆☆☆☆
難易度4/5 推薦度2/5

龍樹の十住毘婆沙論と世親の浄土論の解説。



『人間という病』
稲城選恵(浄土真宗、光蓮寺住職)
自照社出版(2006)


人間は誰しも死刑囚であり、
人間の世界そのものは
人生という名称の死刑収容所にいるのである。
フランスの作家

亡くなった人は還相回向の菩薩
義なきを義とす。法力房に与えるの書。にある法然の言葉
他力とはまさしく縁起を意味するもの
ありがとう=あることかたし=すべてのものに生かされている

黙祷は戦争用語
仏教では天国は六道の世界の一つであり、迷の世界
ご冥福を祈るは死者を侮辱する言葉
黙祷の代わりに一同合掌が最も適切

☆☆☆☆☆
難易度2/5 推薦度2/5

良寛は親鸞よりずっと後の人だと思うのだが……
いろいろとおかしな認識がある。

タグ:寺川俊昭
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心の風景いろはにほへと [本(仏教]

iroha.jpg 『心の風景いろはにほへと』
沢井信順(浄土宗)
創風社出版(1989)


本当の年齢は地球が出来てからの46億年、
母のおなかの中での10ヶ月、
それから今の年を足したもの。林霊法

自然は何と美しく、
人間のいのちは何と甘美なものであろうか。釈尊

空の自覚は仏の慈悲に出会って浄土建設の行へと導かれる

日切こども図書館にはマンガ、将棋、トランプ、オセロもある

極楽というのは自分自身の自覚によって得られる安楽の境地のこと

世界で一番最初に出来た庶民のための病院は、
紀元前三世紀にインドのアショカ王が建てた仏教病院

シャカ国を滅亡させたルリ王子
イエスもシャカも故郷では尊敬されるのが難しかった
釈尊の死因となった食中毒の原因は柔らかい豚肉、
のちにキノコに書き換えた

フランクルは収容所でも、
心理学の研究の構想を抱き続け、
妻の面影を描いて対話の世界を創った

越後には親鸞聖人七不思議がある

良寛34歳で諸国行脚、五年間の流浪の後、隠遁へ
裏を見せ 表を見せて 散るもみじ
形見とて 何か残さん 春は花山 ほととぎす 秋はもみじ葉。良寛

一休の晩年の伴侶、盲目の美女森侍者
死んでから 仏になるはいらぬもの 生きたるうちに よき人となれ。一休
一休さんの墓所は宮内庁が管理している

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度3/5

アジアの途上国に井戸を贈るボランティア団体の設立、
こども図書館の運営で活躍する僧侶の随筆集。

・今日の一言(本文より、法句経328.329)
もし人、よき友を得ずんば林中をゆく、かの象のごとく、一人行くべし。

Ekassa carita seyyo, natthi bāle sahāyatā, Eko care na ca pāpāni kayirā, Appossukko mātaṅgaraññe va nāgo.
愚か者と付き合うよりは 独り歩む方が良い 林中の象のように悪をすることなく 求めること少なく独り歩め
Wandering alone is best, Have no friendship with fools, One should wander alone, Doing nothing wicked, Like a grand elephant In a lonely forest.
独自生活更好,绝不和愚人为友。独自过活不造诸恶,就像玛当伽象在森林里自在地独行。
배울 때 좋은 벗을 얻지 못하고, 자기와 같은 사람도 함께 하지 못하겠거든, 차라리 마음을 굳게 하여 혼자 살지언정, 악한 사람과는 함께 모이지 말라.

タグ:沢井信順
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仏教:第三の世界観 [本(仏教]

daishanno.jpg 『仏教:第三の世界観』
西嶋和夫(曹洞宗)
仏教社(1967)


キリスト教とマルクス主義という
二大宗教の先鋭な対立
世界観の究極の根底は生である。ディルタイ

声聞:仏典や説教を聞いて頭で理解する人
縁覚:美に感動して仏教を把握しようとする人

自分と宇宙が同時に真理そのものとなった。
我与天地有情同時成道。

苦諦:理想主義に徹せよ
集諦:唯物論的な因果関係を解明せよ
滅諦:現実の世界に没頭せよ
道諦:把握した現実世界の法則に従って働け
自分自身を拠り所とし、他人を拠り所としてはならない。
不殺生戒:生命を無意味に破壊するな

原因結果の法則から逸脱した現実の世界というものはまったくこの世に存在しない。
偶然の存在を認めない
原因に即して結果の現れてくる関係には時間的長短の差がある
十二因縁は原因結果の因果関係か、論理的な相互依存関係か、著者はその両方とする
十二因縁の回転する輪が輪廻

存在と関連付けられた時間においては、
時間とは存在以外の何者でもなく、
存在とは時間以外の何者でもない。

六道輪廻の境涯。仏教的真理を体得しないと、
地獄⇒餓鬼⇒畜生⇒阿修羅⇒人間⇒天上⇒地獄の心理状態を循環する

坐禅は思考ではなく、神秘体験でもなく、苦行でもない
非思量
(人間をラジオ受信機にたとえて)
坐禅とは自分自身の波長を釈尊の波長に合わせることだ。沢木興道

自律神経の正常な状態を実現する
坐禅以外に歩く行禅、立つ住禅、寝る臥禅もありうる
スポーツは仏行である。仏行はスポーツである。

☆☆☆☆☆
難易度2/5 推薦度4/5

原文に現代語訳がついていて読みやすい。
仏教は素朴実在論、物身一如論とするが、
これはアフォーダンスっぽい。

偶然や奇跡を否定し、輪廻を心理状態の循環と見るなど現代的。

・今日の一言(本文より)
以己为岛,以己为归,舍己而外,他无所依。
自分自身を拠り所とし、他人を拠り所としてはならない。
“너희들은 저마다 자기 자신을 등불로 삼고 자기를 의지하여라. 진리를 등불삼고 진리를 의지하여라. 이밖에 다른 것에 의지해서는 안 된다.
是故阿难,实处此境,汝当自依。以己为岛,以己为归,舍己而外,他无所依。以法为岛,以法为归,舍法而外,他无所依。”要求他们以己为归,以法为归,保持清净,努力精进。
In this world, make yourself an island and depend on yourself, do not depend on others. Make the Dharma your island, and depend upon the Dharma, do not seek other refuge.



『悟りの分析:仏教とユング心理学の接点』
秋山さと子(ユング心理学)
PHP文庫(1991)


仏教では心のことをチッタ
涅槃。有余依涅槃:仏陀になった涅槃。
無余依涅槃:釈尊の死後。
本来自性清浄涅槃:もともと悟っているが自覚していない。
無住所涅槃:菩薩の悟り

仏教の法悦はエクスタシー
座禅で精神病院行きになることも

相手に合わせようとばかりしてゲイシャ・スピリットと呼ばれる

☆☆☆☆☆
難易度2/5 推薦度2/5

ニューエイジの世代のもので、物理学とのこじつけが多い。
空はシュレーディンガーの猫とは関係なく、
アフォーダンスかソシュールの問題だよ。



『仏教の論とこころ〈坐〉只管打坐(しかんたざ)』
池田魯参(中国仏教、天台学、道元学)
東京美術(1988)


座禅の歴史
インド、中国、日本の仏教の坐の思想

誕生4月8日、涅槃2月15日、成道12月8日

布施されたものは清浄なのでインド仏教では肉類も食べる

空、シューニャ、syumya、ゼロの意味が最も適する
Zero some creative

道元は眼を開けて座禅したが、
伝統的に正しいのは眼を閉じた座禅

心を鼻端や臍下丹田や足裏につなげて散らさない

達磨は毒殺された

☆☆☆☆☆
難易度2/5 推薦度2/5

眼を開けて座禅ってやっぱり変だと思うんだよな……



『仏教の人間観』
橋本凝胤(法相宗、薬師寺住職)
講談社現代新書(1969)


四百何十日も摩耶夫人の胎内にいた
生まれるとすぐに歩きだした

お経に矛盾があるのは、読者が違うから。
大般若経は理屈の多い若者向けの説法、阿弥陀経は老人向け

心のなかの仏を拝む

王陽明の親孝行。朝起こす、ご飯を作る、
着物の世話も母親がしている。親の望みをかなえる

ケネディはアメリカのために平和をとなえただけ
その日に生まれてその日に死ぬ
人間はすべて刹那に生滅している

☆☆☆☆☆
難易度2/5 推薦度0/5

告別式で泣く人を見ると情けなくなる。
人間どもがいかに亡者であるかよくわかるというが、
理解しがたい。慈悲の心のない著者に仏教者の資格があると思えない。

非常に立派な政治は独裁主義の民主政治
聖徳太子や明治天皇は非常に正しい独裁者であったというが、
民主主義が何かすらわからないらしい。クズ過ぎる。



『ミャンマーで尼になりました』
天野和公
イースト・プレス(2013)


後悔は不善の一つ
今ここにないものを探すとそれは瞑想ではない
ミャンマーには対お坊さん敬語が存在する

☆☆☆☆☆
難易度1/5 推薦度3/5

今を感じることが瞑想であると。



『ブッダの真理のことば・感興のことば』
中村元(インド哲学、仏教学)
岩波文庫(1978)


法句経=ダンマパダ、ウダーナヴァルガ

悪人は地獄におもむき、善人は天上に生まれる。

われにはいかなる師も存在しない。
われに等しい者は存在しない。
この世において唯だ一人の完全に覚った者であり、
最上の完きさとりを得たのである。

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度2/5

"愛する人に会わないのは苦しい。それ故に愛する人をつくるな。"
って、何か変だと思うけどねえ。



『中村元「仏教の真髄」を語る』
中村元(インド哲学、仏教学、比較思想学)
麗沢大学出版会(2001)


我は生きている。故に我あり。アル・ガザーリ
重々無尽の縁起

ダルマは法則や定理。実体を持ったものではなく、
それ自体で他に働きかけたり、
また働きかけられたりするものではない

原因のなかに結果は存在する
あるいは存在しないという主張の両方を退ける

華厳経とプローティノスの類似
ゴータマはバラモン教あるいは当時の修行者の教えと
対立的な実践法を説いたのではなかった

慈悲は無差別で平等
仏は大慈悲そのものであり悪人を罰することはない
知足は老子にも

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度2/5

"唯物論ではある事象が発生する原因はまったく偶然としか考えない"
唯物論では偶然を認めないから間違い。

"原因がすべて同じならどの人も同じになるが現実ではそうではない"
現実には原因がすべて同じということが存在しないから。

"戦前や仏教系の学校にはいじめはない"
戦前のほうがひどかった。大嘘。

著者は仏教学の泰斗だけど、社会や哲学には無知な人のようだ。



『仏教思想へのいざない』
横山紘一(仏教学)
大法輪閣(2008)


我とは過去現在未来にわたって
常に存在し続ける実体のこと

存在するものはすべて相互関係的存在である
釈尊は輪廻そのものも否定した。

智慧の本質は物事をありのままに見ること。如実知見
死体観察の不浄観で数人の比丘が自殺あるいは殺してくれと依頼

実在論の自然科学、観念論の唯識思想
インド人は物質とこころと形式の三元論
生きたまま涅槃を得る体験。生死已に尽きる
空間は閉じている
小乗の四諦に真如を加えたのが大乗

そこに黙っている木だって布施を行っているいるではないか。
なぜなら、暑い真夏の日には、
その下で憩う人びとに涼しさを与えているから。
木にもできることを人間はなぜ行おうとしないのか。インドの説話

不浄観と持息観
持息観:数息観と随息観
アーラヤ=倉庫
観法によってしかこころの汚れ、煩悩をなくすことはできない

☆☆☆☆☆
難易度2/5 推薦度3/5

輪廻否定したのかな。消極的な否定には感じるけども。



『宿業を越える道』
島居卓蔵(作家、詩人)
中山書房(1978)


業の輪廻転生

色が悪魔である。受が悪魔である。
想が悪魔である。行が悪魔である。
識が悪魔である。

リード・ピーターのオーラ
十四霊位による自己浄化法。南無自然法爾因縁理
良寛の自己中心主義。因縁を無視している

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度1/5

"業の転生を可能にするのが男女の性交渉"
業を遺伝子の問題と見ているようだ。

タグ:西嶋和夫
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念佛の思想 [本(仏教]

nenbu_shi.jpg 『念佛の思想』
児玉暁洋(真宗学、哲学)
毎日新聞社(1985)


仏陀の教えは人間が人間以上の力を持つ
他の何者かにたよって救われようとする態度を
徹底的に否定するものである。

法は純粋生命である
不死が得られた。わたしは教えよう。わたしは法を示そう。
釈尊の正覚を成就後の第一声

インマヌエル=神とともに在す=南無阿弥陀仏
わたしはつねにお前たちと共にいる

神が消え失せてしまった時に顕れる神
the God who appears when God has disappeared

凡夫=疎外された人間
卑下慢、卑下もまたきょう驕慢の一つ

三軍の帥を奪うべきも、匹夫も志を奪うべからず。
仏弟子たちが最初に見出したのは肉身と法身の区別
真宗は宗派ではなく大乗一乗そのものを意味する
無量寿経の行者親鸞

自利他利円満。
自分を利するものだけが他人に利益を与えることができ、
他人の利益を与えるものだけが自分に利益を得ることができる。

人間は決して手段として取り扱われてはいけない。カント

国家は浄土を映すものでなければならない。西田幾多郎

人間にとって肝要なことはただ単にものとしてあることではなく、
至高のかたちであることだ。バタイユ

浄土トハ武器ト貨幣ノ無イトコロデアル

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度3/5

ティリッヒの影響大。

仏陀の
最上の真理を見ないで百年いきるよりも、
最上の真理を見て一日居きることのほうがすぐれている。

これって孔子に似た言葉がある。
朝聞道、夕死可矣
朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり。

・今日の一言(本文より、Erich Fromm)
真に愛する者は一人の特殊な人を愛するその愛において全世界を愛する。
If I truly love one person I love all persons, I love the world, I love life.
もしも私が、真にひとりの人を愛するならば、私はすべての人を愛し、世界を愛し、生命を愛するのである。
만약 내가 한 사람을 진실하게 사랑한다면, 나는 모든 사람을 사랑하며 세계를 사랑하고 인생을 사랑하는 것이다.
如果我真的爱上一个人,那么我也一定爱所有的人,爱这个世界,爱生活。

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はじめての仏教:その成立と発展(中公文庫BIBLIO) [本(仏教]

『はじめての仏教:その成立と発展』
ひろさちや(仏教評論家)
中公文庫BIBLIO(2001)


仏教の歴史は民衆化の歴史
わが国の神道では「八百万の神」
バラモン教では三千三百三十九柱の神
釈迦国は千葉県ぐらいの広さ

八正道も四諦も出家者向けの教え、
在家信者のためのものではない
在家信者には天界に生まれる、
生天の教えを説いた

戒=シーラ=習慣性
戒は禁止命令ではない、心がけ、破ったら反省すべき

ブッダガヤーの菩提樹の下で悟りを開き、
クシナガラの沙羅の木の下で涅槃に入った

釈尊も阿羅漢と呼ばれていた
後に弟子で悟りを開いた者が阿羅漢に
結集により、世尊が、いつ、どこで、誰に、何を説いたかを確認
戒律は獣姦も禁止と明記

中道とはいつも動いているもの。教えを固定化すると中道ではない

沙弥と呼ばれる小僧を連れる。
受戒していないので僧侶ではなく金銭を持つことができる

空の教え=差別するな、こだわるな

弥勒仏出現の時期は正確に計算すると五億七千六百万年後
浄土は一般名詞、極楽は固有名詞

極楽に女性はいない。
女性がいないなら男性もいないことになる
女性がいないのは分娩と家事労働を免除するため
極楽浄土には結婚夫婦もなくすべてが出家者

密教は修行を言わない仏教、仏と凡夫の合一
加持=アディシュターナ
三密加持。身密:印契、口密:真言、意密:瞑想
吐く息とともに曼陀羅へ飛び込む、吸う息とともに仏を取り込む
密教の大日如来は衆生に直接に真理を説く
現実世界がそのまま曼陀羅
この現実世界が大日如来の語りかけである
図像曼陀羅の基礎に立体曼陀羅がある、球形曼陀羅
曼陀羅mandala=本質をもったもの
大日如来マハーヴァイローチャナブッダ

明王はインドの奴隷階級の姿

投華得仏。
灌頂の儀式で曼陀羅の上に花を投げ、
花の落ちたところの仏を一生の念持仏とする

五時の教判。華厳⇒阿含⇒維摩と勝鬘⇒般若⇒法華⇒涅槃

日本への仏教伝来は552年もしくは538年
僧侶は俗人に法を説いてはいけなかった
日蓮。娑婆の浄土化こそ仏教者の務め

金輪際、有頂天、四苦八苦、以心伝心、自業自得、旦那、餓鬼

☆☆☆☆☆
難易度2/5 推薦度3/5

僧侶に受け取ってもらえば布施、お年寄りに席を譲るのも布施
お年寄りは僧侶ではないと思うのだが、
僧侶でなくとも布施になるのかな?

現代なら四次元の宇宙創世の物語が
真の曼陀羅と言えるのではないかとか考えるな。

親鸞の思想を、念仏はしなくてもよい、しようとした瞬間救われている
道元の思想を、われわれはすでに仏だから修行できるのだ
とまとめるが、何か違うような気がする……

・今日の一言(本文より)
跋迦梨!见我这个老耄的躯体,是没有用的,跋迦梨!你得知道:『见法者即见我,见我者即见法。』
やめよ。ヴァッカリよ、腐りゆくこの肉体を拝してなんになる。まこと、真理を見る者はわたしを見る。わたしを見る者は真理を見る。
바카리여, 나의 늙은 몸을 본다 한들 모슨 소용이 있으랴? 너는 이렇게 알아야 한다. 나를 보는 자는 진리를 보고 진리를 보는 자는 나를 본다고.
Enough, Vakkali! What is there to see in this vile body? He who sees Dhamma, Vakkali, sees me; he who sees me sees Dhamma. Truly seeing Dhamma, one sees me; seeing me one sees Dhamma.

タグ:ひろさちや
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