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孔子神話-宗教としての儒教の形成 [本(東洋史]

『孔子神話-宗教としての儒教の形成』
浅野裕一(中国哲学)
岩波書店(1997)


孔子の神格化の歴史を知る。かなり過激な内容。

孔子は生涯を通じてまともな官職には就かなかった。
孔子家語などのすべて偽りの履歴であるという。

論語にある孔子の冉有へのやっかみ。
冉有が遅く帰宅した。それを問いつめると政務だからという。
これを評した孔子の言葉が面白い。
「政務だなどと言うがそれは嘘で、お前がしていたのは、
どうせただの事務仕事に決まっている。
本当に重大な政務があったのなら、
いくら朝廷がわしを登用しないからと言っても、
必ず一言ぐらいわしにも相談があるはずだからな。」
……この著者にかかると、孔子はかなり病的な人物である。

著者は孔子の学識も切り捨てる。
孔子の三代の礼制への学説は観念的な空想の産物に過ぎないとする。

著者の孔子の評価はこうである。
紀元前479年、中国最大のペテン師がこの世を去った。
その男は、自ら王者となり、
わが手で新王朝を樹立せんとする誇大妄想に取り憑かれたあげく、
夢破れて挫折した。

また孔子と王莽を比較する。
王莽は孔子がやろうとしてできなかったことを見事に成し遂げた。
漢の逆臣にして孔子の忠臣であるという。
これは何となくわかる。
そういえば孟子は王者の500年周期説を出していた。
孔子のちょうど500年後が王莽である。

『楽戸-中国・伝統音楽文化の担い手』
項陽(中国音楽史、中国伝統音楽文化)
解放出版社(2007)


中国の音楽家の歴史。

楽戸の由来。
犯罪者の妻子が楽戸になった。

楽戸の民間の仕事とは。
誕生日、満一歳の祝い、立春、上元節、
天中節、迎神賽社、婚葬嫁娶など。

辺境の守備隊長は鼓吹楽人を所持していた。
軍隊にも楽人が不可欠である。

『乾隆帝-その政治の図像学』
中野美代子(中国文学)
文春新書(2007)


乾隆帝の雑学。

帝王の後継者争いの雑学
唐の高宗の廃皇太子忠は女装して刺客に備えたのに殺された。
悲惨だ……

唐太宗の皇太子泰の廃立は長孫無忌の陰謀。
唐太宗李世民ともあろう者が何をしているのか?

康煕帝の毒殺説や、
雍正帝が女刺客呂四娘による刺殺説。
乾隆帝は漢族の陳元龍の息子説なども。

皇帝の後継者争いは難しいものだ。

上都=ザナドゥーというらしい。
ザナドゥーが中国の都市だとは知らなかった。

・今日の一言
紀元前479年、中国最大のペテン師がこの世を去った。その男は、自ら王者となり、わが手で新王朝を樹立せんとする誇大妄想に取り憑かれたあげく、夢破れて死んだ。
기원전 479년, 중국 최고의 사기꾼이 이 세상을 떠났다. 그 놈은 자기 자신이 왕자가 되고, 스스로의 힘으로 새왕조를 세운다는 과대 망상에 사로잡힌 끝에, 꿈은 깨지고 죽었다.
公元前479年,中国最大的骗子去世了。他妄想了亲自成为帝王,建立新王朝。结果,他的梦想破灭以后死了。
The greatest Chinese fraudster passed away in 479 B.C. This man developed delusions of grandeur. He thought that he would become a king and establish a new dynasty on his own. But his dream was shattered and he died.

タグ:浅野裕一
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